2009年 12月 27日
クルト・マズア指揮による第九
その演奏があまりに良かったので、今年もまた出かけてみた。
今年の指揮はクルト・マズア。
旧東ドイツ出身、御年82歳の巨匠であるわけで、大いに期待したのだけれど…
(演奏には個人の好みがあるので、以下あくまで個人的な感想だけれど)あまりにインテンポ、あまりにザッハリッヒカイトな演奏は、乾燥しすぎた干物のように油気がなく、味わいや艶に欠け、老マエストロには失礼とは存じながら、面白さのカケラもないように感じた。
こちらの体調がいまひとつ本調子ではないせいもあるかも知れないけれど、熱狂と崇高さを欠く、ただただ真面目一点張りの第九をじっと座って聴き続けるのは苦痛に過ぎなかった。
来年からN響の第九は、地デジで鑑賞します。
僕のほうは、東京フィルを聴きに行っていました。均整取れた、格調高い第九でした。