2010年 02月 06日
あの鐘を鳴らすのは…
(べつに待っていないかとは思いますが…)
例のブルックナーの交響曲9番で聞こえる「踏切のような音」について、お答えします。
昨日神保町で購入したギュンター・ヴァント北ドイツ放送交響楽団の演奏でも確かに踏切のような音はしていた!
スコアの違いか、とも思ったけれど、交響曲9番は、そもそも彼の未刊の遺作だから、あの有名な本人による「書き直し」はされていない。
今回聞いたクレンペラー、シューリヒト、ヴァントの何れも原典版。
問題の踏切音は、シューリヒトではほとんど聞こえない。
うっかりするとそのまま気がつかずに踏切渡っちゃいそう。
ヴァントでは、はっきり踏切音は鳴ってはいる。
鳴ってはいるけれど、そんなに違和感がある訳ではなく、すっと音楽に溶け込んでいる。
やはり変なのはクレンペラーだったのだ。
とにかく踏切音は全く浮いていて、とてもしつこく鳴り続け、思わず「音飛びかしら」と思う程。
やはりクレンペラーという指揮者、全く変な人であった。
(それが結論?はい、すいません。お騒がせしました。)