2010年 05月 07日
『街場のアメリカ論』(内田樹著、文春文庫)から始まる
日米関係の問題は、明治維新にはじまり、太平洋戦争による敗戦を経て今日に至る難問中の難問。
まずは正しい問いの立て方から始めるしかないかと思うけれど、それにはまずこの内田樹氏の『街場のアメリカ論』から始めるのが良いようだ。
もう夜も更けてきたので詳しくはいずれ記載することとして、まずは最近文庫にもなったので、本屋で「まえがき」だけでも眺めて下さい。
少なくとも僕は、一読して目から巨大な鱗が数枚落ちました。
『街場のアメリカ論』(内田樹著、文春文庫)。出張中にすこしづつ読みはじめ、さきほど読了。友人の薦めの通り、目から鱗が何枚も落ちた。一刀両断、痛快至極だった。 確かに、1853年にペリーが来航したにも関わらず、米国が好きだったフロンティアスピリッツ(西漸[せいぜん])が止まったのは、南北戦争(1861-1865年)があったからなのだ、と腑に落ちた。アメリカのなかで内戦が起きていたから、国を挙げて西漸するということができなかった。 もしも南北戦争がもっと前に起き、収拾されていたとすれば、米国は...... more