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ゆったりとしたレントラーのテンポで、いくぶんぎこちなく大いに粗野に

カレル・アンチェル指揮によるマーラー交響曲9番はとても興味深い演奏だ。
僕は今までこの指揮者の演奏は聴いた事がなかったけれど、この演奏の事は気になっていた。

1966年、いわゆるPrahaの春の2年前、彼がカナダに亡命し、小澤征爾の後任としてトロント交響楽団の指揮者に就任する前のチェコ・フィルハーモニィとの演奏。

緻密でありながら情熱的、洗練と粗野の交錯が、この曲に新鮮な光をあてて出色の演奏だが、その特色を最も明らかにしているのが2楽章。

普通9番の交響曲の中で忘れられがちなこの楽章が、スリルと野趣に満ちた興味深い曲になっているのだ。

3楽章のラストも凄い。

残暑を忘れる快演です。
Tracked from クラシック音楽ぶった斬り at 2010-09-06 00:27
タイトル : キーシン&小澤のラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
キーシンは遅めのテンポでじっくりと運んで、明快なタッチで持ち前の澄んだ美音をニュアンスこまやかに生かしている。 ... more
Commented by k_hankichi at 2010-08-11 12:02
学生時代、この指揮者が振った交響詩だったともうが、そういうレコードをいくつか持っていた覚えがありますが、どこにいってしまったかなあ。それにしても、どうしても、『山椒魚戦争』を思い出してしまうのは、僕だけでしょうか。
Commented by maru33340 at 2010-08-11 12:50
カレルチャペックかい!チェコっと似てるがな。
by maru33340 | 2010-08-11 10:54 | クラシック音楽 | Trackback(1) | Comments(2)

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by maru33340
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