2010年 10月 01日
『私の人生 私の昭和史』(上坂冬子著、集英社文庫)
松浦弥太郎氏のエッセィで絶賛されていたからである。
これは痛快な本である。
まず著者の生き方が痛快である。
とにかく真っ直ぐ、思い込んだら命がけ、とことん取材の対象向かって突き進む。
次にその文体。
難しいことや、回りくどい言い方はしない。
単純明快、いいものはいい、悪いものは悪い。 視界はくっきり、口調ははっきり。
何かと愚図つく昨今の社会情勢の中、一服の清涼剤のような本だった。
2010年 10月 01日
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