2010年 12月 18日
寺山修司の「銀幕哀吟(エレジー)」
飛べない女がひとりいて、いつも見上げる空でした。
雲の流れる果て遠く、過ぎて行ったはただ一機、父は少年航空兵。
わたしはうそをつきました。
自殺もできずに遺書を書き、
愛しもせずに人を抱き、
ひとのせりふで泣き笑い。
人生たかが花いちりん。
軽い花ならタンポボの、わたさえ空を飛べるのに、
うそでかためた銀幕へ、十九のはだをさらしつゝ、
演って極楽、見て地獄!
なんだかこの詩、とても気にいりました。
鈴木輝昭先生が作曲された 無伴奏男声合唱のための《銀幕哀吟》[2006年] 詩:寺山修司 曲:鈴木輝昭 銀幕哀吟 I /惜春鳥 /曲馬団エレジー/銀幕哀吟 II ▼楽譜はこちら(カワイ出版) ▼銀幕哀吟の詩はこちら [初演データ] 委嘱団体:一橋大学コール・メルクール/大阪市立大学グルークラブ/ 神戸大学グルークラブ/男声合唱団音空 初演年月日:2006年7月16日〈第40回旧三商大交歓演奏会/一橋大学兼松講堂〉 初演指揮者:窪田卓 初演団体:一橋大学コール・メルクール/...... more