2011年 01月 31日
デビッド・ジンマンのマーラー交響曲六番『悲劇的』
この人の演奏するマーラーは、まるで夢の中での出来事のように美しく懐かしい。
対象を俯瞰して客観的に捉えながら、細部まで精緻に磨きあげたその演奏は、上質のシルクのような柔らかい手触りを持ち心地よい。
果たしてマーラーの音楽がこんなに美しく心地よくて良いのかと、一抹の不安はあるけれど、この美のもたらす陶酔感には抗しがたい。
やはりマーラー演奏史のエポックメイクとなる画期的な演奏だと思う。
2011年 01月 31日
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