2011年 08月 21日
映画『ペーパーバード』に泣く
1930年代フランコ独裁下のスペイン。
内戦で妻子を亡くした喜劇役者のホルヘは、相方のエンリケと孤児ミゲルとともに暮らしはじめる。
反体制派として軍の監視下にありながら三人は舞台に立ち続ける…
子役のミゲルが達者だし、演出のテンポも良い。
もう少し喜劇的な要素が強いかと思っていたけれど、ホルヘの反体制派としての活動や軋轢に焦点が置かれており、スペインという国においては、内戦下の傷痕は今もまだ生々しく残っているのだと実感する。
芸人となったミゲルが、晩年故郷の劇場で少年時代を語り、当時の歌を歌うラストに涙が止まらなかった。
これから秋にかけては観たい映画が目白押し。
忙しくなりそうです。