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『すべて真夜中の恋人たち』(川上未映子著、講談社)

川上未映子の新刊『すべて真夜中の恋人たち』は、喪失と再生の物語である。

物語はこんな書き出しで始まる。

「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う。」

生きる事に不器用な主人公は、長く深い闇の中を過ごすけれど、最後に微かな光が射してくる。

これは2011年という特別な年を生きた日本人の魂の再生のための、作者の祈りの物語なのかも知れない。

切ないけれど、美しい物語である。
Commented by k_hankichi at 2011-10-16 10:06
川上はんの小説は、かならず読まねば。書店に走ります。
Commented by maru33340 at 2011-10-16 21:17
じんわり良い小説ですな。
by maru33340 | 2011-10-15 17:02 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)

音楽・本・映画などについての私的な感想


by maru33340
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