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マーラーの歌曲のこと

僕はマーラーの歌曲については、良い聴き手ではなかった。

しかし、今日松浦寿輝の小説『半島』を読みながら、頭の中でマーラーの「亡き子をしのぶ歌」が聴こえるような気がして、バーンスタイン指揮ウィーンフィルの伴奏でトーマス・ハンプソンが唄うマーラー歌曲集(亡き子をしのぶ歌、さすらう若人の歌等)を聴き始めた。

これは実に素晴らしいアルバムだった。

ハンプソンの歌は素直で若々しく、これに対して、バーンスタインの指揮は晩年の特長であるゆっくりしたテンポで思い入れをこめて歌われる。
(ここでは、バーンスタイン自身がまるで手負いの獅子のようなダミ声でうなりまた歌っている。)
ウィーンフィルの弦は、甘く失われた過去を悼むかのように響く。

これは、しばらく愛聴しそうです。
Commented by k_hankichi at 2012-06-26 06:08
さうだね、そろそろ僕ら、歌曲が似合う頃合いだね。
Commented by maru33340 at 2012-06-26 07:19
もう一度吉田さんの『永遠の故郷』を読み返さなくちや。
Commented by Ich at 2012-06-26 09:44 x
この「亡き子を・・・」は本当に美しく、フォーレのレクィエムのあのボーイソプラノ旋律と同じように一度聴きましたら魂を揺さぶられてしまい旋律が離れませんね。ウイーンフィルもピッタリ!
Commented by maru33340 at 2012-06-26 22:29
Ich さま
本当に、聴いているとどこか遠い世界に連れていかれそうな気がする程美しい演奏です。
by maru33340 | 2012-06-26 00:21 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)

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by maru33340
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