2012年 06月 27日
バーンスタイン指揮ウィーンフィルによる「大地の歌」に泣く
この演奏は通常アルトで歌われるパートをバリトンが歌っている。
この演奏でのバリトンは、先日亡くなったフィッシャー・デーィスカウが歌っていて、これが実に素晴らしい。
正直僕は今まで彼の歌をあまり良いと思ったことがなかったけれども、これは全くの間違いであった。
「告別」の章での歌唱は、なんと感情や言葉を大切に丁寧に歌われていることか。
バーンスタインの指揮も曲への共感を全面に出し、当時あまりマーラーを積極的には演奏していなかったウィーンフィルもバーンスタインの熱が乗り移ったような熱い演奏を聴かせてくれる。
今まで何故こんなに素晴らしい演奏を聴かなかったのかと、自身の不明を恥じました。
神奈川フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会連動企画、バーンスタイン指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団でマーラー作曲、交響曲「大地の歌」。 ハイティンクの演奏でのキングつながりでバーンスタインの66年の録音。 ハイティンクの時よりもキングはひたむきに歌っているけど、ちょっと粗っぽいのは指揮者のせいかどうかは知らない。実際オケもちょっと粗い気がしないでもない。 というより、細部なんてどうでもなりふり構わず感情に没入するそのことを鑑賞するような演奏。ともかく、この演奏はウィーン・フィルの繊...... more
バーンスタインにも情念指揮然についてもしかり。
目をつむって耳を傾けなけなければ。