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カレル・アンチェルのショスタコーヴィチ

アンチェルではマーラーの9番が想像を大きく上回る名演で、この指揮者があまり話題にならないのを不思議に思った。

(ちなみにラインスドルフのマーラーも名演の割に話題にならないのも不思議。)

昨日は、夕方神保町に行きアンチェル指揮によるショスタコーヴィチ交響曲の五番とブラームスの交響曲一番を見つけて購入した。

今、ショスタコーヴィチを聴き終え、これもまた名演であると感じ入った。

特に二楽章の苦い味わいと三楽章の寂寥は、この曲のイメージさえ変えてしまうほど素晴らしい。

1961年の録音なのに、まるでオーケストラが目の前にいるように鮮明な事にも驚愕した。

アンチェル恐るべし。
Tracked from クラシック音楽ぶった斬り at 2012-09-15 16:04
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Tracked from クラシック音楽ぶった斬り at 2012-09-16 12:15
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Tracked from クラシック音楽ぶった斬り at 2012-09-19 12:43
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Commented by k_hankichi at 2012-09-09 10:24
当時のスプラフォンは、すごい録音が目白押しでしたね。アンチェル、ちょっと調べたら、こんな歴史があったということで、感慨しきりです。

Wikiより。“1939年にチェコがナチス・ドイツの支配下に入ると、ユダヤ系だったアンチェルはプラハ響を追われ、家族全員が1942年11月12日にはテレジーンの強制収容所に送られる。さらに1944年10月15日にはアウシュビッツに移送、収容所で家族は虐殺され、アンチェルのみが生還した。”
Commented by maru33340 at 2012-09-09 21:49
そうなんだ。それを知り、ショスタコーヴィチの三楽章を聴くと、その痛切が一層胸を打ちます。
Commented by k_hankichi at 2012-09-10 06:33
そのショスタコーヴィチの第五番を日本初演したのが、山田一雄だそうで、昨日は、私ではなく妻が友人と、彼の業績を讃える記念コンサートを聴いてきました(山田の生誕100年の年であるらしい)。

演目はもちろんそのショスタコーヴィチ。小泉和裕指揮、博神奈川フィルハーモニー。

妻は初めて聴いた曲らしく、「何だか重々しく勇ましい曲、パーカッションが華々しかったぁ~」 。

駅まで迎えに行ってあげた車のなかで、こんな曲だったろ、こうだろ、と口で曲マネをして歌ってやると、「あぁ~、それそれ、そういうやつ」。

なお真似をしていると、「やかましい~」。

移動コンサートルームは玉砕しましたです、はい。
Commented by maru33340 at 2012-09-10 12:52
山田一雄とは懐かしいお名前です。
マーラーを良く聴きましたなあ。
by maru33340 | 2012-09-08 17:10 | お勧めの本 | Trackback(3) | Comments(4)

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by maru33340
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