2012年 11月 02日
庄司紗矢香のデュオ・リサイタルを聴く
演目は下記の通り。
■ベートーベン ヴァイオリン・ソナタ第5番≪春≫
■ヤナーチェク ヴァイオリン・ソナタ
■ドビュッシー ヴァイオリン・ソナタ
■シューマン ヴィオリン・ソナタ第2番
まず、初めていくこのホールの音響の素晴らしさに驚く。
客数も少なめでとても親密なホール。
とても気に入りました。
演奏はもちろん素晴らしい。
無伴奏では極度の集中力を見せる庄司も、デュオでは時折はにかんだような笑顔を見せながら、ピアノとの対話を楽しむように、少しリラックスした演奏をする。
それでもヤナーチェクのような難曲では、真摯で思わず居住まいをただすように緊迫した音楽を聴かせてくれる。
ラストのシューマンは、いかにもシューマンらしく、中心からどんどん逸脱してしまうような迷走感のある曲だけれど、さすがに最後まで集中力を乱すことなく、ロマンの雰囲気もしっかりと残し、聴かせてくれた。
アンコールの、バッハとシベリウスもとても美しく、充実した演奏会を楽しみました。
地方は選択肢は少ないけれど、時折良いコンサートを(しかも安く)聴くことが出来るのがグッドです。