2012年 12月 16日
室内楽のようなマタイ
最近、僕の中で「マタイ受難曲」が再びマイブームになっている。
手元にあるリヒター、メンゲルベルクによる演奏を聴き、やはりなんと奥深く深遠な曲か、と改めて魂の深い部分を揺さぶられるような感銘を受けている。
しかし、どちらも生涯にそう何度も聴き返せるような演奏ではないので、歌詞を追いながら繰り返し聴ける演奏はないかと探していて、クイケン指揮による古楽器による演奏を手に入れた。
これは楽器編成、合唱編成も少人数であり、最初は少し戸惑ったけれど、次第にその透明感のある室内楽のような響に魅せられてしまい、今では一番の愛聴盤になった。
まるで、一人で遠い旅をしている途中に、偶然見つけた人里離れた教会を訪ね、ふいにその演奏の場に出会ったような、静かで深い祈りの姿に魅せられてしまいました。
はんきちさん
久々のおふたり揃ってのコメント並びが嬉しかった(笑)
これは本当に素晴らしい演奏で、初めて神保町で聴いた、あのスターバト・マーテルのようなマタイと言えば、はんきちさんには一番伝わりやすいかな。