2013年 03月 10日
フォーレのレクイエムを聴く日曜日
この演奏は初演のスコアに基づく演奏とのことで、普段慣れ親しんでいるフォーレとは少し趣が違う。
楽器数は少ないけれど、教会での録音のため残響が多く、低音も強いため、僕には非常にドラマティックに聴こえる。
合唱のアクサントゥスは、アカペラにより、多くのclassicの名曲をアレンジしたアルバムを録音しているグループ。
ゆったりしたテンポで、言葉を慈しむように大切にしながら、時に劇的に歌い上げる演奏は、天上的というより人間の深い祈りの姿を感じさせてくれる。
3.11を前にして、いまだ心から去らないその衝撃を心に想いながらひとり聴いていると、胸の奥に疼くような痛みが蘇るようだ。