人気ブログランキング | 話題のタグを見る

山桜とレクイエム

山ざくらをしむ心のいくたびか
散る木のもとに行きかへるらん
周防内侍

僕の勤めるアートハウスの庭の山桜は、今が満開。
入口の桜並木のソメイヨシノは、風に吹かれてさらさらと花吹雪が舞う。

毎年春になると咲く桜を、こんなに心待ちにするようになったのは、この二三年のこと。

特に二年前の震災の後には、しばらく本を読んだり音楽を聴くことも出来なくなり、まるで毎日白昼夢の中にいるような心持ちでいたけれど、そんな季節にも桜の花は美しく咲くのを見ながら、もし地球上から人類という生き物がいなくなったとしても、こうして桜の花は毎年春になれば咲き、そして風に散っていくのだなあ、などとぼんやりと考えていた。

今日はお休み。

ビクトリアのレクイエムを聴きながら、桜の花がまるで終わりないように散りしきる風景が心の中に浮かぶ。

午後からは、今年の桜の姿をとどめるために、カメラを持って出かけようか。
Commented by Ich at 2013-03-30 16:23 x
maruさま 桜に酔いしれませんように・・・
Commented by k_hankichi at 2013-03-30 19:14
桜の花がまるで終わりないように散りしきる風景が拡がるようなレクイエム。聴いてみたい!
Commented by maru33340 at 2013-03-31 04:30
Ich さん
散る桜は、やはりあやしいまでの美しさがあり、僕を酔わせます
Commented by maru33340 at 2013-03-31 04:32
はんきちさん
ビクトリアのレクイエム、良いよ。
演奏は、タリス・スコラーズのものを聴いてます。
Commented by saheizi-inokori at 2013-03-31 10:38
幽玄、能の世界ですね。
Commented by maru33340 at 2013-04-01 01:12
さへいじさん
やはり、散る桜にはなにか妖しい力があるようです。
by maru33340 | 2013-03-30 09:38 | お勧めの本 | Trackback | Comments(6)

音楽・本・映画などについての私的な感想


by maru33340
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31