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夢にうなされる

こんな夢を見た。

戦前の日本。
画家である僕は仲間の画家達と展覧会を企画していたが、特高警察に目をつけられ展覧会の中止を命ぜられる。

軍関係の有力者に働きかけ、「戦争讚美の作品を1点展示するなら、他の作品の展示も許す、ただし事情は周囲に言ってはならない」と言われ、僕は戦争画を書くことになった。

そこへ、左翼の運動家が乱入し、「おまえは国に魂を売ったのか?」と激しく罵られ、「魂がまだ生きているなら展覧会に火をつけろ」と迫られる。

展覧会を開くためとはいえ、戦争画を書く僕に仲間の眼は冷たく、左翼グループからも非難され、自暴自棄となった僕は展覧会の初日、会場に火をつける。

燃え盛る火が東京の下町を焼き尽くす風景を茫然と眺める僕の前に特高警察が現れた所で目が覚めた...

体調不良と暑さと湿気が生んだ悪夢にしては、やけに生々しく、深い疲労に襲われてしまった。
Commented by k_hankichi at 2013-07-29 07:39
平岡はその燃え盛る街の光景を見ながら、「左翼も右翼も、芸術も俗も、階級も支配も、革命も戦争も、もはや俺には意味はない。意味というもの自体を追い求めることを止めるのが、自分が新たな極みを目指す第一歩なんだ。」と信じた。炎はゆらゆらと天に映え、それは有から無を生み出すひとつの流れのように見え、滲む涙に紛れて彼が先ほどまで描いていた絵の具のように溶けいった。俺の名前はもう無だ、「公威」という名は無くなると思うと、悲しみと嘲笑が交じったような溜め息が口元から漏れた。
Commented by k_hankichi at 2013-07-29 07:43
それにしても凄い夢です。目覚めの疲労が伝わってきます。

ストーリーは燃え盛る光景から始まり、さかのぼるような形態の三島の小説のようです。

ゆるりとしましょう。飲みましょう。
Commented by saheizi-inokori at 2013-07-29 19:18
なにか思い当たる本とか映画などありますか。
私も対立の板挟みになる夢は多いですが。
Commented by およう at 2013-07-29 20:26 x
maruさまーーー、何か凄いお疲れ・・・。肩をもんであげたい。
頑張りすぎないでください。人生なるようにしかならない・・。
それに致しましてもこの夢、小説になります(^・^)
Commented by maru33340 at 2013-07-29 21:59
皆さま
ご心配おかけして申し訳ありません(>_<)
この夢は三島の「金閣寺」に、あまちゃんの前にBS でやってる「純情きらり」をベースに
藤田嗣治の人生が重なってますなあ(>_<)
しかし小説にはなりそうです。
by maru33340 | 2013-07-29 07:16 | お勧めの本 | Trackback | Comments(5)

音楽・本・映画などについての私的な感想


by maru33340
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