2014年 06月 09日
淡雪のようなケンプのモーツァルト
今朝はケンプによるモーツァルトの23番(1960年録音)を。
これはまるで淡雪のように音もなく降り、気がつけば消えてしまうほど、柔らかく静かな音楽。
そのピアニシモのはかなげな風情は他のピアニストからは聴くことが出来ないケンプならではの味わい。
やや緩やかなテンポも心地よく、ずっとその世界に浸っていたいほどで、音楽が終わるのが惜しく、微かな哀しみを感じてしまう。
梅雨の晴れ間の休みの朝にこれほど似合う音楽は少ないかも知れない。
FMで流していたような気がする。
良い演奏です。見つかりましたら是非に。
これは儚い夢のように優しい音楽です。
これは繰り返し聴きたい名盤なり。