2014年 12月 20日
寒い休日の朝のラモー
あと10分、あと5分と起きるのをためらいながら布団にいることには甘美な怠惰の喜びがある。
しかし、休日の朝は何故か早く目が覚めてしまう。
今朝も朝方夢を見て、そのまま目が覚めたので、アンジェラ・ヒューイットの弾くラモーの組曲を聴きはじめた。
次第に明けていく空を眺めながら聴くラモーの音楽は、清潔で微かな愁いをおびて、静かに心に染み入る。
その音楽は、まるで淡雪のようにはかなく天から舞い降りて、地面に届くと消えてしまう。
バッハより優しく、モーツァルトより控えめなラモーの音楽は、冬の休日の朝によく似合う。
小川洋子さんのそのような小説があるのですね。