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本を読むことは旅をすること

日帰り出張の帰り、工藝家の三谷龍二さんらによる著書『「生活工芸」の時代』(新潮社)を読む。

明後日からアートハウスで始まる「工藝を我らに」という展覧会の参考にと読み始めたけれど、やはり三谷さんの文章には、日々を丁寧に生きる人の肌触りがあり、読んでいると心が落ち着いてくる。

例えば、こんな文章。

「本を読むことは、自分の部屋に居ながらにして、遠くへと旅をすることだと思います。ベッドに入ったまま、あるいは椅子に座って、本を開くだけで、知らない世界へと旅立つことができるのです。日々の暮らしのすぐそばにある、特別な場所へと。」

引用されている長田弘さんの詩も良いなあ。

「どんなときにも、ひとは旅をしている。
何をしているときも、旅をしている。
旅をしていないときも、旅をできないときでも、
旅をしている。
目覚めての、朝の窓辺までの、ほんの数歩の旅。
古い木のテーブルの周りを行ったり来たりの、
ただそれだけの旅。」

どんなときにも旅はすぐそこにあると思うと、少し心慰められるような気がするものです。
Commented by k_hankichi at 2015-01-14 07:07
長田さんのことば、良いなあ。
Commented by saheizi-inokori at 2015-01-14 10:26
古今東西、おもうがまま、ですものね。
Commented by およう at 2015-01-14 23:25 x
危険がいっぱいの旅もありますので疲れてきました^_^;
Commented by maru33340 at 2015-01-15 07:19
皆さま
色んな旅の形がありますね。
音楽を聴いたり、映画を見たりすることもまた旅かも知れません。
by maru33340 | 2015-01-13 22:34 | 未分類 | Trackback | Comments(4)

音楽・本・映画などについての私的な感想


by maru33340
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