2015年 01月 30日
冷静な熱狂と陶酔的な明晰 二つのボレロ
マルティノンの演奏と比較しながら聴くと色々な発見があって面白い。
マルティノンの演奏は、隅々までくっきりと原色で描かれた絵画のよう。
全ての部分に明るい光が当たり、キラキラと輝く。
それでいてその熱狂の底にははひんやりとした冷静な理性を感じ、まるでキリコの絵画を見ているように自分が白日夢の中にいるような気がする。
クリュイタンスのラヴェルは明晰で柔らかい音色で描かれながら、ふとした瞬間にふっと幻想的な世界に迷い混んだような気配を感じる。
その時間は、アンリ・ルソーの描いた夜の森で開かれているカーニヴァルの中にいるような気がするのだ。
冷静な熱狂と陶酔的な明晰、どちらも素晴らしい名演。
ラヴェル熱はしばらく続きそうです。
ルネ・マグリットRené Magritt 20世紀を代表するシューリアリスムの巨匠・ルネ・マグリットの大規模な回顧展が、東京の国立新美術館で開催されました。ブリュッセルのマグリット美術館の全面的な協力を経て世界各地から初期から晩年までマグリット芸術の変遷をたどる130点の作品が集結し、マグリット芸術の変遷と全貌をたどることができました。... more
マ・メール・ロワはもう蕩けるようです。