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ホフマイスター、言いかけてやめた言葉

モーツァルトの弦楽四重奏曲ではやはりハイドン・セットが有名だし、内容も充実していることは間違いない。

しかし、初期の曲もとてもチャーミングで喜悦に満ちていて気持ちが良いし、最後のプロシア王セットも合奏する歓びが聴いている方にも伝わってきて、楽しい気分になる。

しかし、「ホフマイスター」という名前のついている20番の弦楽四重奏曲は、あまり演奏される機会がない。

僕も意識的に聴いたのはそんなになかった。

今日その「ホフマイスター」を聴いていて、この曲も実に歌心に満ちた素敵な曲であると改めて知った。

伸びやかな1楽章は清みわたった青空を思わせるし、晴れやかな舞曲の2楽章は弦楽四重奏曲は宮廷から生まれた音楽であることを再認識させてくれる。
3楽章の優雅なアダージョは心地よい。

が、4楽章の冒頭が少し不思議な音楽なのだ。
まるで、言いかけた言葉を途中で飲み込むような不思議な旋律が繰り返される。
まるで何かをためらうかのように。

その後は、普通に晴れやかな音楽に戻るから、なんだか余計に「さっきのあれは何?」と聞きたくなる。

モーツァルトの音楽に時折見られる謎がここにもひそんでいるようで、少し気になる曲です。
Commented by k_hankichi at 2015-05-17 10:16
モオツアルトのいたずらが、ここにも潜んでいるのでしょうか。
Commented by maru33340 at 2015-05-19 08:15
で、あるね。
by maru33340 | 2015-05-16 17:49 | クラシック音楽 | Trackback | Comments(2)

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by maru33340
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