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朽ちたるものの美しさ

歳を重ねるに連れてオリンピックの中継を見ることが苦痛になってきている。

もちろん鍛えぬき、精進の果てにメダルをつかんだ勝者は美しいだろう。

しかし、勝った選手のガッツポーズより、負けて競技場を去る選手の後ろ姿の肩口の淋しさの方に美しさを感じてしまう自分がいる。

滅びゆくものに対する愛着は、日本では平安時代からあり『徒然草』にも書かれている。

「花は盛りに、月は隈なきものをのみ見るものかは」

「散りしおれたる庭などこそ見所多けれ」

「花の散り、月の傾くを慕うならひは」

(『徒然草』第137段)

こうした朽ちたるもの、名残を過ぎたものの美しさへの愛着は日本人独特の美意識で、それが食べ物でも戻り鰹や落ち鮎など盛りを過ぎたものを珍重する意識へとつながっているようだ…

 

 

 
Commented by saheizi-inokori at 2016-08-12 21:24
それにしても『キンキンキン』とうるさすぎます。
拝金主義も極まれり!
Commented by k_hankichi at 2016-08-13 09:05
アカルサハ、ホロビノ姿デアラウカ。 人モ家モ、暗イウチハマダ滅亡セヌ。
Commented by Oyo- at 2016-08-13 11:47 x
本居宣長の「もののあはれ」・・・日本的情緒・・・日本の美意識・・・徒然なるままに・・・
Commented by maru33340 at 2016-08-14 05:23
スポーツはあくまでスポーツ。
国を背負うことなど無いんじゃないか、と思うのです…
by maru33340 | 2016-08-12 19:59 | 未分類 | Trackback | Comments(4)

音楽・本・映画などについての私的な感想


by maru33340
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