2017年 06月 07日
生かされていることへの感謝の歌
早朝、鳥のさえずりに目が覚めベランダから空を見上げる。
様々な色彩の雲が織り成す模様を眺めながらふいに(しばらく聴いていなかった)ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を聴きたくなる。
曲は第15番の第三楽章、冒頭にベートーヴェン自身によって「病から回復した者の神に対する聖なる感謝の歌」と記された楽章。
当事ベートーヴェンは体調を崩し、寝込んでしまい、作曲活動も日常生活も出来なくなるような状態がしばらく続いており、この曲も一時中断していたけれど、転地療養などの結果、気力・体力を回復しこの曲も完成した。
この楽章は、そうした彼自身の病からの回復への感謝と共に、生きること・この世に生かされている人間という存在への感謝の思いを感じる程に、まるで天上から降り注ぐ光のように美しい。
貴殿のベランダから素晴らしい大空を見ることが出来るのですねー!雲の変化と共に・・・いいですねー(*^_^*)