2017年 06月 18日
ジョン・エリオットの「マタイ」
今日は終日どんよりとした曇り空。
時折雨も降り肌寒くなんとなく気持ちも重く家に引きこもる。
午前中洗濯と掃除を終えてふと「マタイ受難曲」が聴きたくなり、あまり聴いていなかったジョン・エリオット・ガーディナーによる演奏(1989年録音)を聴き始める。
昔まだリヒターによる「マタイ」に心酔していた頃にこの古楽器による「マタイ」を聴いて、何だかサクサク進むサッパリした演奏だなあと思い、以来ほとんど聴かなかったけれど、今日改めて全曲を聴き「なんと清潔な「マタイ」だろう!」と、今更ながらこの演奏の美しさに心うたれた。
ガーディナーはその学者風の風貌もあり「優等生的」と評されることも多いけれど、その端正な佇まいとピアニシモの美しさは比類のないもの。
これから何度も聴きかえす演奏になりそうです。