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2017年 08月 17日

佐藤正午の小説『月の満ち欠け』のこと

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佐藤正午の小説はデビュー作の『永遠の1/2』を社会人になってすぐの1983年(34年も前!)に読んで感心しその後いくつかの作品を読んできた。

僕より年上のベテラン作家だから、今回の直木賞受賞には驚いてしまい何となく読むのを先送りにしてしまったけれど、ふと思い立ち昨日午後から受賞作の『月の満ち欠け』を読み始めついつい引き込まれてしまい夜通し読み明け方読了。

この作家のいくつかの作品に出てくる「人生の岐路における選択」というテーマに「生まれ変わり」という主題が絡む展開には賛否があるようだけれど、何よりその文章の持つ流れの良さと瑞々しく清潔な語り口に魅了された。

本を読み終え気がつけば窓の外からは秋の虫の鳴く声が微かに聞こえ、小説のラストの余韻も相まって夏の終わりの哀しみがそくそくと胸に迫ってくるよう。
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by maru33340 | 2017-08-17 05:52 | お勧めの本 | Trackback | Comments(5)
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Commented by k_hankichi at 2017-08-17 08:37
人々の生きざまの荒らさ世知辛さまで知っている著者だからこそ、静かなる語り口ができるのですね。
Commented by saheizi-inokori at 2017-08-17 10:14
似た名前の作家と間違えていました。
読んでみたいけれど図書館の待ち時間が長そうです。
Commented by maru33340 at 2017-08-17 20:56
はんきちさん
生きることはなかなかままならないもんですなあ。
Commented by maru33340 at 2017-08-17 20:56
さへいじさん
しばしお待ち下さいませ。
Commented by Oyo- at 2017-08-19 06:02 x
徹夜するほどの面白さのよう^^ 読まなければヽ(^o^)丿


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