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2018年 01月 09日

冷たい雨降る月曜の朝 西脇順三郎の詩を思い出す

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冷たい雨降る月曜日の朝。
雨に濡れた屋根瓦を眺めながら、ふと西脇順三郎の詩を思い出す。



風は柔らかい女神をもたらした
青銅をぬらした 噴水をぬらした
燕の羽と黄金の毛をぬらした
潮を濡らし 砂をぬらし 魚をぬらした
静かに寺院と風呂場と劇場をぬらした
この静かな柔らかい女神の行列が
私の舌をぬらした

rain

The south wind has brought soft godnesses.
They have wet the bronze, wet the fountain.
Wet the swallow's wings, wet the golden feathers
wet the tidewater , wet the sand, wet the fishes.
Gently, wet the temples, baths and theaters 
The procession of gentle, soft godnesses
Has wet my tongue.
(ドナルド・キーン訳)
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by maru33340 | 2018-01-09 20:01 | お勧めの本 | Trackback | Comments(3)
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Commented by k_hankichi at 2018-01-09 22:42
この詩の鮮烈なる感興は本当に心打ちます。新鮮、生き生き、跳ねる。ずっと胸の内に密かにもっていたい、気持ちがここにはあるのです。
Commented by Oyo- at 2018-01-09 22:52 x
まー、ドナルド・キーンさんが西脇氏の詩を英語に訳していらっしゃる! 逆さまの幸せ\(^o^)/
Commented by maru33340 at 2018-01-10 07:30
はんきちさん
おようさん
西脇順三郎の詩をふいに読みたくなる時があります。
心が彼の詩を求めている時です。
そして読めばいつも新鮮な喜びに満たされます。


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