2008年 05月 14日
風邪の日のバッハ
身体もだるく本を読むのも億劫で、横になりながらヘッドフォンでペライアのバッハを聴いていました。
やはりこの人の弾くバッハは素晴らしい。
どこにも力みがなく音楽が呼吸のように自然で、聴き続けていて全く疲れない。音色は柔らかく暖かで、その音に包まれていると、えもいわれぬ幸福感に包まれる。
瞑想的だけれど、決して孤独にはならない。
どこにも緩みはないけれど、厳し過ぎることはなく、誰でも受け入れてくれる度量の大きさがある。あらゆる辛苦を乗り越えた果ての、穏やかさに満ちた大人のバッハという感じです。
生涯聴き続けるバッハになりそうです。