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2018年 01月 13日 ( 1 )


2018年 01月 13日

ぼくもいくさに征くのだけれど

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詩人、竹内浩三は三重県宇治山田市の生まれ。
彼の通った宇治山田中学の先輩に小津安二郎がいた。
1940年日大専門部映画科に入学し、伊丹万作に私淑し詩と絵の創作をはじめるが、1944年フィリピンの戦場へ送られ1945年4月9日戦死する。

彼の残した詩「ぼくもいくさに征くのだけれど」はこんな詩だ。


ぼくもいくさに征くのだけれど


街はいくさがたりであふれ
どこへいっても征くはなし 勝ったはなし
三ヶ月もたてばぼくも征くのだけれど
だけど こうしてぼんやりしている

ぼくがいくさに征ったなら
一体ぼくはなにするだろう てがらたてるかな

だれもかれもおとこならみんな征く
ぼくも征くのだけれど 征くのだけれど

なんにもできず
蝶をとったり 子供とあそんだり
うっかりしていて戦死するかしら

そんなまぬけなぼくなので
どうか人なみにいくさができますよう
成田山に願かけた


この詩の中の「けれど」には今読むと万感の想いが秘められているようで、胸が痛むような気がする。

映画『生まれてはみたけれど』を撮り、自らも戦場に送られた経験を持つ小津安二郎は、中学の後輩のこの詩の「けれど」をどのような想いで読んだろう。
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by maru33340 | 2018-01-13 16:22 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)