新・クラシック音楽と本さえあれば

maru33340.exblog.jp
ブログトップ

2018年 01月 30日 ( 1 )


2018年 01月 30日

躊躇い揺蕩うベートーヴェン

f0061531_20404569.jpg

友人推奨のピエール・ロラン・エマールのピアノ、ニコラウス・アーノンクール指揮ヨーロッパ室内管弦楽団によるベートーヴェンのピアノ協奏曲全集が届いた。

最初に収録されているのは、演奏される機会は少ないけれど僕は大好きな第2番の協奏曲。
これは全く独特の演奏。

1楽章、エマールは、少しゆっくりしたテンポで、独特の間合いを取りながら、まるで手探りで暗闇を歩くような風情で演奏し始める。
2楽章でもそれは変わらず、ひとつひとつの音を探しながら、自らに問いかけるように音楽は進む。
3楽章の変拍子は、普通は軽やかに戯れるように演奏されるのに、どこか躊躇いがちだ。
しかし、その躊躇いの風情に何とも言えない美しさがあり、ピアノの響きは晴れた冬の朝の青空のように冷たく澄みわたっているのだ。
[PR]

by maru33340 | 2018-01-30 20:40 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)