新・クラシック音楽と本さえあれば

maru33340.exblog.jp
ブログトップ

<   2007年 02月 ( 9 )   > この月の画像一覧


2007年 02月 27日

何事もなく時は過ぎて・・・

期末の多忙時のため、父の葬儀の後、少し早めに仕事に戻り、今日から出社しました。

多くのメンバーからお悔やみの言葉をもらいましたが、それぞれの仕事に戻り、僕自身も明日の会議の資料の作成に追われて一日を過ごしましたが、ふと、「まだ父の逝去から4日しかたっていないのだな。」と思うと、どういうわけかとても複雑な心境になり、「こんなに早く何事もなかったかのように現実に戻ってしまっていいのだろうか。」という思いに、少し愕然としてしまいました。

日常や現実はとても大切なものであり、そこに戻らなければ生きていけないことは重々承知しながらも、自分自身が父の突然の逝去を受け入れられておらず、そんな思いをいだいたまま、何事もなかったかのように日々の生活に身をゆだねてしまっていていいのか、そう思うと、しばらく仕事を休んで、せめて自分自身が父の死を受け入れられるまで旅をするような時間が必要なのではないか、などと考えてしまいます。

もちろん会社から給料をもらっている身で、甘えているといわれればそれまでであり、誰もがそのような時を受け入れ、乗り越えているのだからとも思いますが、このまま時の過ぎ行くままに記憶が薄れていくことを許してしまっていいものか、わからなくなってしまいました・・・
[PR]

by maru33340 | 2007-02-27 21:40 | Trackback | Comments(2)
2007年 02月 26日

父、逝去す

今年の1月30日に突然倒れ入院していた父の容態が急変し、2月23日未明逝去しました。
享年79歳でした。

病院に運ばれた翌日大量の吐血をし、その時点ですでに末期の胃癌でしたが、吐血したときに肺に血液が入り、それが原因でおきた肺炎による死でした。

研修先の葉山で弟より逝去の連絡を受け、朝一番の新幹線で大阪まで戻り、その日の夜通夜、24日に告別式と急な葬儀になったため、なんだか全く現実感がないまま一連の儀式を終えて、今日富山に戻って来ました。

父は元来筆まめな人でしたが、昨年4月に僕が富山に単身赴任してきてからは、「寂しい思いしているだろう。」と、ちょくちょく葉書をくれていました。
今日、日本酒を飲みながら、父からの葉書を読み返していたら、誕生日の手紙が一通、葉書が二十五通ありました。
母には「もう書くことがないなあ。」などと言いながら、せっせと書いていたようです。

父の最大の趣味が読書であったため、僕が読み終えた本が溜まるとダンボールで実家に送っていたのですが、父はその本を、著者の名前順、出版社順などに綺麗に並べて、読み終えると葉書で感想を書いて送ってきてくれていました。
僕もまた最近読んだ感想などを書いては父に葉書で送っていたので、母には「息子が親友になったようで嬉しい。」と語っていたそうです。

富山と大阪と遠く、家族は埼玉に居るため、昨年は2回しか大阪に帰省出来ず、もっとちょくちょくと帰って話をしていれば・・・と悔やんでも遅く、それでも自分の最大の理解者が父親であったことの幸福を思い、たとえ父の体は滅してもその魂は僕や僕の子供たちに引き継がれていることを信じて、これから歩いていきたいと思っています。
[PR]

by maru33340 | 2007-02-26 21:42 | Trackback | Comments(7)
2007年 02月 18日

『会社の値段』(森生明)

昨日観た「ハゲタカ」があまりに面白かったので本屋で早速原作を購入。
合わせて作品の基本的な背景を押さえておくための入門書としてこの『会社の値段』(森生明)を購入し、半分まで読みました。
とてもわかりやすく目から鱗が落ちるような本でした。
最近またサッポロホールディングスへの外資による買収など発生してきており、その背景を知るためにもこれは読んでおいて良かった本でした。

会社の値段
森生 明 / / 筑摩書房
ISBN : 4480062890
スコア選択:
[PR]

by maru33340 | 2007-02-18 22:34 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2007年 02月 17日

土曜ドラマ「ハゲタカ」を観る

今日から始まった土曜ドラマ「ハゲタカ」を観る。

これはすごいドラマでした。
折からサッポロビールを巡るM&Aが話題になっている時だけにテーマもアクチュアルであることに加えて、役者、カメラ、音楽、ストーリーどれをとっても緊張感に満ちた作品になっていました。
このペースが6作最後まで継続すればドラマ史に残る傑作になるのではと思います。
このドラマで初めて大森南朋という役者を知りましたが、どこか脆さと狂気を秘めた演技に魅せられました。
少し調べた所あの麿赤児の息子であるとのこと。
さもありなん・・・

追伸
ドラマの冒頭、鷲津がプールに浮かんでいるのを、プールの中で下からカメラが追うシーンは映画「サンセット大通り」へのオマージュと見ました。
[PR]

by maru33340 | 2007-02-17 22:50 | TV | Trackback | Comments(2)
2007年 02月 17日

『リーダーシップの旅 見えないものを見る』(野田智義、金子壽宏)

少し変わったリーダーシップの本でした。
マネジメントとリーダーシップの違いにこだわり、リーダーシップを旅に例えて、いわゆる「すごいリーダー像」に疑問を投げかけます。
共著の形が僕には少し読みづらかったのですが、随所に斬新なリーダー像が示されます。

個人的には、四書五経の一つ『大学』の書き出し、
「大学の道は、明徳を明らかにするにあり」
を引いて、
「リーダーが学ぶべきことは「徳」を身につけること」であり、「徳とは、自己の最善を他者につくすこと」であるという言葉に、少し迷いを解く鍵を見つけたように思います。

リーダーシップの旅 見えないものを見る
野田 智義 / / 光文社
ISBN : 433403389X
スコア選択:
[PR]

by maru33340 | 2007-02-17 20:23 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2007年 02月 17日

『心もからだも「冷え」が万病のもと』(川嶋朗)

先日来、左足のふくらはぎから太腿にかけて痛みが走り不自由をしていた所、家人より「それは冷えからきているので、暖めると良い。」と言われて、しぶしぶながら股引とレッグウオーマーをつけていた所、ほんの2日程で、ほとんど痛みがなくなり、散歩も平気になりました。

「なんだかなあ・・・」と思っていた時に、この『心もからだも「冷え」が万病のもと』(集英社新書)という本を見つけて、「まあ参考にはなるかな。でもいまはやりの民間療法かな。」などと軽い気持ちで読み始めた所、どうしてなかなか文章も説得力に富んだ信頼できる本でした。
著者の川嶋朗さんによれば、
「肩凝り、腰痛、頭痛、がん、高血圧、生活習慣病、うつなど精神的な病気にいたるまで、私には冷えが原因と考えられる。」
とのこと。
普段なら「ふーん、そんなものかなあ。」と軽く読み流すのですが、自分の体が暖めることによって改善されたばかりでもあり、少し実践してみようか、という気になりました。

心もからだも「冷え」が万病のもと
川嶋 朗 / / 集英社
ISBN : 4087203786
スコア選択:
[PR]

by maru33340 | 2007-02-17 14:16 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2007年 02月 14日

『司馬遼太郎の「場所」』(松本健一)

父の容態は変わらず、肺炎の悪化を阻止するため人工呼吸器で鎮静剤を投与している日が続いています。
鎮静剤のため依然話すことは出来ません。

人工呼吸器を継続すると細菌による感染の危険性があるとのことで、今日、気管支切開により気管から直接酸素を送るための手術を実施したのを見届けて、これ以上仕事を休むこと出来ず、富山に戻ってきました。

列車の中で、松本健一の『司馬遼太郎の「場所」』を読了。
中学生の頃、父の本棚にあった司馬遼太郎全集を拾い読みしたことを思い出しながら、この本を読み終えました。
もう一度この松本さんの刺激的な司馬遼太郎論について父と語り合いたいと思いながら・・・


司馬遼太郎の「場所」 増補
松本 健一 / / 筑摩書房
スコア選択:
[PR]

by maru33340 | 2007-02-14 23:18 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2007年 02月 12日

『物語の役割』(小川洋子)

父の容態があまり思わしくなく、この三連休も大阪に戻っています。このような時ですので本はあまり読めないのですが、夜眠る前に読んでいる小川洋子さんの講演集『物語の役割』はとても心に響きました。

この本は小川さんの創作の基本にあるものを惜しげもなく語ったもので、何かしら文章を書こうと志す人には、大変ためになる本であると思います。

この本の中で、小川さんは「物語の役割は、受け入れがたい現実を受け入れるために、現実を再編集する事にある。」と具体的な事例を取り上げ語っています。
人の頭の中で、小説が生まれる瞬間を垣間見る思いでした。
[PR]

by maru33340 | 2007-02-12 14:41 | お勧めの本 | Trackback | Comments(1)
2007年 02月 03日

『涙の形』(エブリン・タブ、波多野睦美、つのだたかし)

父が倒れて入院したとの連絡を受け、サンダーバードに乗り大阪の実家に向かいました。少し不安な気持ちで、届いたばかりのリュート歌曲集の『涙の形』を聴きながら…
この静かな慰めに満ちた歌曲集が、僕の心を少し静めてくれました。
父は集中治療室にいて、まだ予断は許しませんが、面会で少し話す事が出来たのでやや安心しました。


涙の形 The Alchemy of tears
タブ/波多野睦美/つのだたかし / / インディペンデントレーベル
ISBN : B000EUKPEW
スコア選択:
[PR]

by maru33340 | 2007-02-03 21:40 | クラシック音楽 | Trackback | Comments(0)