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2007年 05月 27日

森見登美彦『新釈 走れメロス』

森見登美彦さんの小説は以前から気になっていたのですが、初めてこの『新釈 走れメロス』を読みました。

これは、いまさらながら大変な名作。
恐るべき才能でした。

文章の妙、登場人物の鮮やかな描写、そこはかとないユーモア。
原作との距離感も絶妙で、舞台が京都というのも効いている。

ちょうど父の法事で京都に行った帰りで、新京極や河原町を歩いた後に読んだので臨場感も十分。
ちょっと気がめいる交渉事の後だったこともあり、この本を読みながら少し救われた気分になりました。

新釈 走れメロス 他四篇
森見 登美彦 / / 祥伝社
ISBN : 4396632797
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by maru33340 | 2007-05-27 21:28 | お勧めの本 | Trackback | Comments(1)
2007年 05月 26日

竹内まりあの「デニム」

今京都へ向う特急「雷鳥」の中で、竹内まりあの新しいアルバム「デニム」を聴いています。

おろしたてのデニムが時を重ねて、笑ったり泣いたりする時間の中でいつしか自分色に染まっていく。
そんな今の自分を受け入れてあげよう。というような今の僕らの世代にぐっとくるテーマを、益々味わいを増した歌声で表現しているとても良いアルバムです。

聴いていると少しづつ自分の心がよみがえってくるような気がします。

Denim(初回限定盤)
竹内まりや / / ワーナーミュージック・ジャパン
ISBN : B000NY1EOY
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by maru33340 | 2007-05-26 07:49 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2007年 05月 20日

金沢で読む『金沢』

吉田健一の『金沢』を読み始めた。

これが面白いのだけれど、独特の晦渋な文章のリズムに乗っていくためには、こちらも酩酊している必要があると気がつき、焼酎をロックでちびりちびりと飲みながら読みはじめた所、やはり実にすんなりと読める。

しかし、後で思い返すと全く内容を覚えていない。
が、不思議なことに確かに面白かったという記憶だけは残っている。

「金沢」が発表されたのは昭和48年。吉田健一61歳の時。
当時の読者はこのなんとも形容しがたい「小説」をどのように受け止めたのだろうか。
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by maru33340 | 2007-05-20 22:24 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2007年 05月 19日

『博士の愛した数式』を観る

テレビで『博士の愛した数式』を観ました。
原作とは少し味わいが違うのですが(浅丘ルリ子の演技が少し重たかったかな)、寺尾聡、深津絵里はとても良く、とても美しい映画でした。

父が阪神タイガースの熱烈なファンであり、僕も小学生のころ江夏豊のファンで背番号に28をつけていたほどなので、感慨もひとしおです。

博士の愛した数式
/ 角川エンタテインメント
ISBN : B000C5PNV4
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by maru33340 | 2007-05-19 23:15 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2007年 05月 19日

吉田健一の「金沢」

金沢に赴任して読もうと思っている本に、吉田健一の「金沢」があります。
少し前に講談社文芸文庫で購入してあるのですが、まだ引越しの荷物から探せ出せずにいます。

ようやく腰をすえて吉田健一の小説に向き合う時が来たような予感がしています。

金沢;酒宴
吉田 健一 / / 講談社
ISBN : 4061961055
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by maru33340 | 2007-05-19 20:44 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2007年 05月 12日

ジョアン・ジルベルト「三月の水」

今までボサノヴァのアルバムを自分で購入したことはありませんでした。

何かの雑誌でこのジョアン・ジルベルトの「三月の水」を紹介している記事を読み興味を持ち、GWに学生時代の友人と会うために下北沢に行った際にたまたま入ったCDショップでこのアルバムを購入しました。

風邪で熱を出してしまい会社を早退した翌日の今日土曜日に、(プライベートでも少し心屈する事があり、とてもブルーな気持ちになっていたので)もしかしたら今日の気分にぴったりかも知れないとこのアルバムを聴き始めたら予想はピタリと的中しました。

冒頭のブラジルの秋を描いたという「三月の月」からすでにその脱力感が心地よく、聴いていると体の細胞が一つ一つ蘇ってくるような気持ちがする、まさに究極のリラクゼーション音楽でした。

これから少しボサノヴァにはまりそうな予感がします。

三月の水
ジョアン・ジルベルト / / ユニバーサルクラシック
ISBN : B000AA7E0O
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by maru33340 | 2007-05-12 17:02 | ボサノヴァ | Trackback | Comments(0)
2007年 05月 10日

映画「ラブソング」を観る

昨日から風邪をひいてしまったらしく、体がだるく、精神的にもちょっと不調。
免疫力も低下しているようなので、今日は早く帰ってGWに友人から借りたDVDを観ようと決めていました。

ピーター・チャン監督の香港映画「ラブソング」は、友人が語っていた通り大変な名作でした。

別離、再開、そしてすれ違い。
野望、成功、そして破滅。
マイナー調の音楽、光を抑えた画面。

およそ良い意味でメロドラマに必要な要素がここには過不足なく配置され、渾然一体となって人を酔わせてくれます。

ナイーブさが魅力的なレオン・ライ、大女優の風格漂うマギー・チャンの二人も自然で最高の演技。
なによりテレサ・テンの音楽が心を優しく撫ぜてくれるようによりそってくれる・・・

熱っぽく、少しけだるい今の心境にこれほど相応しい映画はありませんでした。

ラヴソング
レオン・ライ / / ワーナー・ホーム・ビデオ
ISBN : B000N0XD8S
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by maru33340 | 2007-05-10 22:52 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2007年 05月 06日

2007年GW便り

この連休は埼玉に戻り東京散策の日々。

3日は家人と、池袋メトロポリタンプラザで、映画「クイーン」(手堅く、素晴らしい映画。さすがにアカデミー主演女優賞受賞作品ですね。)を観た後、大泉学園にある「BIOT」という喫茶店に。
おそらく26年ぶりに行った大泉学園は駅前の様相も一変。
しかし、マスターご夫妻も健在。
珈琲の味もケーキの味も26年前と全く変わらず大変美味。
学生時代に時間が戻ってしまいました。

4日は、埼玉の蕨の蕎麦屋「おお野」で、美味い天麩羅と蕎麦を堪能してから、下北沢で大学時代の友人Kと痛飲。
話せば話すほど、忘れていた学生時代の記憶が怒涛のように蘇りました。
下北沢はまさに学生のための巣鴨。
どこからこんなに人が、一体何のために、と思えるほどにエネルギーに満ちた街で、大いに楽しみました。

5日は谷中から根津へ散策。竹久夢二美術館を観てから、根津神社へお参り。
(竹久夢二はちょっと僕の好みとは違うかな・・・)
しかしこの日は暑い一日でした。

今日は映画「プルコギ」を観てから、金沢へ戻ってきました。
「プルコギ」は僕にはとても面白かった。
役者、ストーリー、カメラどれをとっても一級品。
想像以上に素晴らしい、文句なく楽しめる娯楽作品でした。
(名優、田村高廣の最後の名演技に合掌。女優、山田優の発見に嬉しい驚き。)

このGWは久しぶりに東京生活をエンジョイしました。

明日から現実に復帰出来るかどうかがちょっと心配ですが・・・
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by maru33340 | 2007-05-06 21:16 | 日常 | Trackback | Comments(0)
2007年 05月 02日

『師匠噺』(浜美雪)

今を代表する12人の落語家が師匠を語るインタビュー集。
この数日、夜眠る前にこの本を読み続けてとても幸せな時間を過ごしました。
語るのは、鶴瓶、昇太、喬太郎、たい平、志の輔など今の落語界を語るに欠かせない中堅所。
語られる師匠は、松鶴、柳昇、小さん、志ん朝、小三治らの大師匠達。
その師弟関係の形は様々なれど、弟子が師匠を慕い、師匠が弟子を思いやる姿は、忘れかけていた「人としての信頼」を思い出させてくれ、その達意の文章で語られるこの本自体が一篇の人情噺になっています。
これは名著だなあ、と感服する所大でした。

師匠噺
浜 美雪 / / 河出書房新社
ISBN : 4309269451
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by maru33340 | 2007-05-02 21:49 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2007年 05月 02日

『円朝芝居噺 夫婦幽霊』(辻原登)

辻原さんの小説といえば僕の中では『遊動亭円木』。
この小説はオールタイムベスト3に必ず入ります。

その辻原さんが「円朝」を語るのですから読まないわけにはいきません。
休日を使って一気に読了。
巧みな構成、文章の妙。そして読むものをひきつけてやまない話術・・・

これもまた小説好き、落語好きにはたまらない、「物語の企み」に満ちた贅沢な読み物でした。

円朝芝居噺 夫婦幽霊
辻原 登 / / 講談社
ISBN : 4062138050
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by maru33340 | 2007-05-02 06:46 | お勧めの本 | Trackback | Comments(1)