新・クラシック音楽と本さえあれば

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2008年 11月 29日

沢木耕太郎『旅する力 深夜特急ノート』を読む

一昨日購入した『旅する力』を朝晩の通勤列車の中、昼休み、夜眠る前と一気に読み続けて今朝読了した。
かつて沢木耕太郎さんの『深夜特急』にはまった僕には、その創作ノートというべきこの本は大変興味深いものだった。
冒頭近くにある
「人は旅をする。だが、その旅はどこかに在るものではない。旅は旅をする人が作るものだ。」
という言葉は本書全体を貫くテーマのようだ。この本は沢木耕太郎という人がいかにして自分自身の旅を作ってきたかについて、そしていかにしてそれを文章にしてきたか、が率直に語られている。

この本で紹介されている大言海による旅の定義
(旅とは)「家ヲ出デテ、遠キニ行キ、途中ニアルコト」
つまり、「旅とは途上にあること」という認識から、旅は人生のようだという感慨が生まれる。

その意味でもし「途上にあること」が旅であるなら、本を読んでいる時間や映画を観たり、音楽を聴いている時間もまた一つの旅であるかも知れない…

などなどこの本はいろいろな思索を誘ってくれる。


旅する力―深夜特急ノート

沢木 耕太郎 / 新潮社


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by maru33340 | 2008-11-29 09:22 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2008年 11月 27日

古書との邂逅

最近どうも新刊書店を眺めていても「おっ、これは!」と思う本が減ってしまった。もしかして年齢のせいで好奇心が枯渇してきたのでは…と一抹の危惧を感じていた。
今日は京橋で会議があり、帰宅するため八重洲口の地下街を歩いていたら「八重洲古書館」という古本屋があり、なんとなく立ち寄った所、なんのなんの読みたい本がザクザク見つかる。姉妹店の「R.S.Books」という古本屋も紹介してもらい、こちらにも立ち寄った所、やはり面白そうな本が目白押し。
知らず知らずの内に古本屋菌が体内に発生していて、新刊に反応しにくい身体になっていたようだ。これから古本屋通いの日々が始まる予感あり。
いやはや…
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by maru33340 | 2008-11-27 19:18 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2008年 11月 26日

『ピーターの法則』(ローレンス・J・ピーター著)

ピーターの法則をご存知ですか?
こんな法則です。

「階層社会では、すべての人は昇進を重ね、おのおのの無能レベルに到達する。」

つまり、社会は有能な人間を必死に探しているから、有能性を残している人間には常に「昇進圧力」がかかり、人は昇進の誘惑に抗えない。ところが上にいくにつれてやることが変わり、例えば医師としては有能でも病院長としてはダメみたいに、どこかで無能性を露呈する。その結果社会は次第に無能レベルに達した人間で埋めつくされる…

一見奇抜な意見のように見えながら、今の日本の年金制度や政治家の言動、相次ぐ医療事故や企業の不祥事を見るにつけ、どうもこれは案外真実なのかも…と思う今日この頃であります。
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by maru33340 | 2008-11-26 15:17 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2008年 11月 24日

『一本の鉛筆』

NHKチャリティーコンサートを食事を終えてなんとなく見ていて、『一本の鉛筆』という歌を知った。美空ひばりが35年前に歌った静かな反戦歌。寡聞にしてこの歌の事を知りませんでしたが、松山善三による歌詞は胸に迫るもの。今日は森進一による歌でしたが、是非美空ひばりによるこの曲を聴いてみたくなりました。
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by maru33340 | 2008-11-24 20:49 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2008年 11月 23日

ウェーベルン=バッハの「リチェルカータ」

今日のN響アワーで、ウェーベルンがバツハの「音楽の捧げ物」をオーケストラに編曲した「リチェルカータ」を聴き感銘を受けた。もちろんバッハの原曲が素晴らしいわけだけれどウェーベルンの編曲も大変繊細で素晴らしい。ペーテル・エトヴェシュという人の演奏をはじめて聴きましたが、自身も作曲家とのこと。確かに大変緻密で丁寧な美しい演奏。思わぬ良い音楽体験が出来ました。
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by maru33340 | 2008-11-23 21:36 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2008年 11月 22日

映画『マルタの優しい刺繍』を見る

シネスイッチ銀座で『マルタの優しい刺繍』を見る。
これは大人(特に後期高齢者以上の)ための応援歌であり上質のメルヘン。主演のシュテファニー・グラーザーがとてもチャーミング。見終わってしばし幸福な気持ちになります。星★★★☆
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by maru33340 | 2008-11-22 17:25 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2008年 11月 17日

『その木戸を通って』の原作を読む

昨日見た映画『その木戸を通って』の結末が気になって山本周五郎の原作を読む。
人物設定や基本的ストーリーは同じだけれど、結末の部分に大きな違いがある。これは映画と小説の違いだなあ。
まだ映画をご覧になっていない方が多いと思うので詳しく書けないのが残念。
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by maru33340 | 2008-11-17 21:38 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2008年 11月 16日

映画『その木戸を通って』

市川崑監督が今から15年前に撮った映画『その木戸を通って』が映画館で初上映され、家人と見にいく。主演は浅野ゆう子と中井貴一。二人の若々しい演技はなかなか良い。脇を固める今はなき名優(フランキー堺、岸田今日子ら)が随所を締めて抜かりない。影と光のコントラストを駆使した映像も美しい。全体に丁寧に作られた気持ち良い佳作と見ました。星★★★☆
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by maru33340 | 2008-11-16 17:25 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2008年 11月 15日

五木寛之『人間の覚悟』を読む

時々五木さんのエッセイが読みたくなる。もう随分前の事になってしまったけれど『生きるヒント』のシリーズを読んだ頃は少し迷いの中にいて、随分このエッセイの中の言葉に励まされた。
単身赴任で金沢にいた時は、五木さんが直木賞を取った頃通っていた「ローレンス」という喫茶店に時々出かけて五木さんの指定席に座ってみた。
最近のエッセイは少し繰り返しが気になって遠ざかっていたけれど、この『人間の覚悟』はなにか感じるものがあり早速購入し一気に読了した。
やはりいくつかの話題はなんどか読んだことはあるけれど、全体に一層闇が深くなっている。これは時代の闇を強く反映しているようだ。経済や政治が壊れはじめていることは毎日のニュースで明らかだけれど五木さんはこの時代を「地獄」と言い切る。
こんな時代だからこそ「諦める覚悟」が必要と語る…
来年50歳になる僕には「50歳になって家住期を終わったならば、意識の世界から少しずつ引き揚げて、とりあえず人生を後半戦に切り換えるべきではないか」という言葉が染みます。
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by maru33340 | 2008-11-15 20:51 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2008年 11月 11日

『知に働けば蔵が立つ』(内田樹)

通勤途中に内田さんのこの本を読みはじめた。
やはり滅法面白い。読みやすいけれど内容は深い。そういえば去年の冬に内田さんのエッセイに導かれて『冬ソナ』にはまったなあ。
是非本屋さんで「資本主義の黄昏」の章だけでも立ち読みしてみて下さい。その水際立った文章は読んでいて快感があります。
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by maru33340 | 2008-11-11 07:24 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)