新・クラシック音楽と本さえあれば

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2009年 03月 30日

『千利休とその妻たち』(三浦綾子)

この所読み続けていた『千利休とその妻たち』を昨日読了。
これは大変面白い小説でした。
利休という人は(例えば赤瀬川原平さんの本を読んでも)どこかわかりにくい人という印象が拭えなかったけれど、この小説で一人の人間、一人の男としての利休の一端に触れたような気がして、少しだけ距離が縮まったような気がします。
利休の二人目の妻と娘の一人がクリスチャンであり、少し理想的な人物に描かれ過ぎているようには思うけれど、利休と共に「美に殉じた人間」として深い印象を残します。

クリスチャンである作者の三浦綾子は、「美の受難者」としての利休にキリストを重ねているのかも知れないなあ。
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by maru33340 | 2009-03-30 07:45 | お勧めの本 | Trackback | Comments(3)
2009年 03月 29日

上野から谷中へ

昨日は用事で遠出出来なかったので、今日上野から谷中に「めぐりん」バスで花見に。
この所の寒さでまだ桜は三分咲きだったけれど、凄い人出。
お昼は谷中駅前の「川村」で鴨せいろにビール。
古本屋を巡り、再びバスで上野に戻る。
花もさることながら、一生分の人を見た気分です。
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by maru33340 | 2009-03-29 23:02 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2009年 03月 21日

『利休七哲』(西崎泰正、工藤かずや)

利休の事を調べていて最近漫画の世界では茶の湯がちょっとしたブームになっているらしい事を知り、今日ブックオフでこの『利休七哲』を購入。
面白くて一気に読了した。
利休を廻る七人の茶人、武将のいずれも壮絶な生き様、死に様に魅せられる。
芸術(美)と政治(権力)の相剋という古典的なテーマは、漫画という表現様式と相性が良いのかも知れない。
日本の漫画の知的レベルの高さに感心してしまう。
次は同じ戦国時代の茶人を描いて評価の高い漫画『へうげもの』を読んでみよう。
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by maru33340 | 2009-03-21 22:38 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2009年 03月 20日

『茶の湯の心で聖書を読めば』(高橋敏夫)

今日は終日家で読書。

先日読了した白洲正子さんの『いまなぜ青山二郎か』の中で、白洲さんが赤瀬川原平さんの『千利休 無言の前衛』に触れて「面白いことは受け合います」と書いているのを読み再読した。

確かにこれは無類に面白い本。
もちろん赤瀬川さんのことだから話はあちらに飛び、こちらに飛ぶ。
全く無関係だろうと思いながら読んでいると不意に話が核心に触れていたりするから油断がならない。

この書きっぷりは州之内徹さんの『気まぐれ美術館』にも通じているし、白洲さん自身の書きっぷりにも通じる。
どこか志ん生のまくらに似た感じがあるのも共通している。

さて、もう一冊。

利休の事を少し調べているうちに彼がクリスチャンにとても近い所にいて、(弟子に高山右近がおり、二人目の奥さんはクリスチャン)茶の湯の精神の根底に聖書の考え方が流れているらしいという説を読んだ。
(真偽はわからないけれど)
例えば例の「にじり口」というのは聖書の「狭き門より入れ」という考え方の具現化であるとのこと。

無論確証はないけれど、利休の賜死の原因も、彼がクリスチャンだったから、(あるいはクリスチャンを擁護したから)という説もあるらしく、これは少し調べてみたいと思い、『茶の湯の心で聖書を読めば』(高橋敏夫)という本を読み始めた。

著者は牧師。
小さい本ながら誠実な本で好感がもてる。
引用されている聖書の言葉もなるほど茶の湯や禅の精神に近しいようだ。
(これは全く素人の感想だけれど)

このテーマは少し追いかけてみたいテーマになりました。

茶の湯の心で聖書を読めば

高橋 敏夫 / いのちのことば社フォレストブックス


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by maru33340 | 2009-03-20 18:10 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2009年 03月 20日

雨の休日

今日は朝から雨。

3連休初日だけれど、久しぶりに家でゆっくり過ごすことにして、ipodのデータを整理したり、新しい音楽をダウンロードしたりして過ごしている。

先日のドラマ「白州次郎」で効果的に使われていたベートーベンの「皇帝」が聴きたくなり、ルドルフ・ゼルキンの演奏をダウンロード。
この人の演奏はやはり音の一音一音が粒だっていて、聴いていて気持ちが良くなる。

こらからWBCの韓国戦もあるし、午後からは積読になったままの本も読もう。

最近休みも外出することが多かったので、こんな休日もたまには良い。
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by maru33340 | 2009-03-20 10:54 | 日常 | Trackback | Comments(0)
2009年 03月 15日

映画『ラ・ボエーム』

春の陽気に誘われて新宿のタイムズスクエアまで、映画『ラ・ボエーム』を見に行く。
これは見に行くというより、聴きに行く映画か。

オペラの忠実な映画化で、演出も奇もてらわないものであり、好感が持てる。
主役二人の歌は圧倒的で、やはりミミを歌うネトレプコは素晴らしい。

しかしなにより(今更言うまでもないけれど)プッチーニの音楽が素晴らしい。
第1幕の二人の有名な二重唱の音楽が第3幕で再び想起される時の哀切さ。
最後まで弛緩する事のない音楽の繋がりは、まるで一曲の交響曲のよう。
この映画ではそのプッチーニの音楽の素晴らしさに圧倒されます。

唯一の欠点(と僕が感じたのは)ムゼッタを演じる女優の顔に品がないこと。
このオペラではムゼッタはとても重要な役割を演じるので、彼女がいまいちだとどうも少し興が冷めてしまう。
ムゼッタさえよければこの映画はほぼ満点だったのに・・・
残念。
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by maru33340 | 2009-03-15 17:44 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2009年 03月 15日

『いまなぜ青山二朗なのか』(その2)

先日から読んでいた白洲正子さんの『いまなぜ青山二朗なのか』を読了。
単行本が出た時(18年前)に読んでそれなりに面白かった記憶があったけれど、今回再読して一層
面白かった。
達人による達人の肖像というべきか。
話しはあちらに飛びこちらに飛び自由な書きっぷり。
その中から青山二朗という「自分の裸の眼を使い、考えずに見ることに徹した」人間の純粋と哀しみが浮かび上がる。
読む人、読む年齢によって様々な発見がある名エッセーです。
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by maru33340 | 2009-03-15 08:57 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2009年 03月 14日

映画『ジェネラル・ルージュの凱旋』

前作の『チーム・バチスタの栄光』がなかなか面白かったので、その続編の『ジェネラル・ルージュ』をレイトショーで見る。
これもなかなか面白かった。
前半はゆるゆるとしたペースで竹内結子がいい味わい。
中盤過ぎから一気に緊張感が高まりラストまで駆け抜ける。前作に続き、竹内結子と阿部寛の掛け合いは息があっているし、何より堺雅人の狂気を秘めた演技が素晴らしい。
娯楽作品としてお勧めです。
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by maru33340 | 2009-03-14 23:29 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2009年 03月 12日

『いまなぜ青山二朗なのか』(白洲正子)

先日放送のNHKのドラマ「白洲次郎」の二回目は凄かった。前半の静と後半の動の対比の鮮やかさ。光と影を駆使した画面の妙。音楽の素晴らしさ。どこをとっても一級品の作品だった。
その中に、市川亀治郎演じる青山二朗が登場したが、これがまた良かった。
強烈で傲慢で天衣無縫。まさに文士とはかくあるべしという風情。
その姿を見ながら、白洲正子のこの『いまなぜ青山二朗なのか』を読み返したくなった。
(続く)
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by maru33340 | 2009-03-12 20:32 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2009年 03月 10日

楽しみは…

福井の歌人、橘曙覧の「独楽吟」を眺めていると、心や体の強張りが少し溶けてくるような気がする。例えば最も有名なこんな歌。

「たのしみは
朝おきいでて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見る時」

この歌人の歌はどれも平易な言葉で、日常生活の中の小さな変化に気付く事の楽しみを教えてくれる。
おそらく幸福とは、そうした細部に宿っているに違いない。
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by maru33340 | 2009-03-10 07:52 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)