新・クラシック音楽と本さえあれば

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2011年 05月 30日

この季節は鬼門

二年前のちょうどこの時期、ストレスから体調を崩し1ヶ月仕事を休んだ。

今年は例年以上の天候不順のせいもあり(もともと気圧の変化に弱いよう)、この所どうもすっきりしない。

集中力や思考力も落ちているようだ。

ブレーキをこまめに使い、しばしゆるゆるとマイペースで行かなくちゃ。
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by maru33340 | 2011-05-30 22:40 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2011年 05月 29日

映画『ブラック・スワン』を見る

台風が近づいているので、近所のMOVIXで映画『ブラック・スワン』を見る。

ナタリー・ポートマンが今年度アカデミー賞の主演女優賞を受賞した作品。

確かに吹き替えなしにバレーシーンを踊るナタリー・ポートマンの演技は凄かった。

特に、後半主役を演じるプレッシャーにつぶされそうになり、幻覚の中でブラックスワンを演じるシーンは圧巻。

音楽も踊りも良い。

しかし、やはり作品の内容としては、自己の心の中の白と黒の対立という図式がやや単純に思えるため、主演女優が体を張って演じているだけに、見終わった後の印象がやや弱いのが残念だったかな。
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by maru33340 | 2011-05-29 16:45 | 映画 | Trackback | Comments(3)
2011年 05月 28日

『ふがいない僕は空を見た』(窪美澄著、新潮社)

小説を読むことにおいては一目置いている年下の友人が、この小説を読み、「まだこんなに凄い作家がいたのかと驚いた。」と教えてくれ、是非読んで下さいと貸してくれた。

この本は、本屋大賞2位に加えて、最近山本周五郎賞も授賞して大いに話題になっている。

5つの連作中編から構成されている。
正直最初の「ミクマリ」という作品を読んだときは、その性描写が僕にはちょっと苦手かなと挫けそうになった。

しかし今日の午前中一気に最後の作品まで読了し、成る程とても力のある作家であると思った。

登場人物はみな何処か現実社会に適応出来ない歪みを持っているし、楽しい物語ではない。

しかし、歪んだ物語の暗がりの底に微かな光(古い教会にひっそりとたたずむ聖母マリア像のような)が感じられる瞬間が所々にあり、胸をぐいとつかまれるような想いになる。

多くの人にお薦め出来る物語ではないけれど、大変な才能であることは確かだと思います。
(もし読まれる方は、絶対に最初の小説だけでやめずにとにかく最後までお読み下さい。また老婆心ながら、妊娠中の方は読まれないほうが良いかと思います。)
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by maru33340 | 2011-05-28 14:20 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2011年 05月 27日

夜のノート

今週の初めから、夜眠る前の1時間程、日記とノートを書き始めた。

日記は以前から時々書いてはいた5年連用のもの。
こちらには日々の出来事や血圧、体重の推移を書く。
ノートには万年筆で本や音楽について、思いつくまま書いている。

BGMはやはりバッハ。

書いているうちに、次第に昼間のうちに乾いたりざらついたりした心がすっと鎮まるような気がして、穏やかな心で眠ることが出来るようだ。

この就寝前の儀式のおかげで血圧も安定し、昼間も以前より心穏やかに過ごすことが出来るようだ。

この時間は僕のゴールデンタイムになりそうだ。
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by maru33340 | 2011-05-27 22:24 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2011年 05月 24日

ボルヘス、ダンテの『神曲』を語る

岩波文庫の新刊、ボルヘスによる『七つの夜』は彼の講演録。

ボルヘスの肖像写真をあしらった装丁が良く、思わず手に取り、買い求めてしまった。

第一夜はダンテの『神曲』について語る。

わかりにくい所と、驚く程率直な部分が混在している所がまた魅力だ。

以下率直な部分を。

「最初はこの本(『神曲』)を子供のように信じて読まなければならない。本に身を委ねるのです。そうすればこの本は最後まで私たちに付き合ってくれます。私には長い年月の間ずっと付き合ってくれました。そして私には、明日それを開けば、これまで見つからなかったことがいくつも見つかると分かっている。」

『失われた時を求めて』もまた、そのようにして読まなければいけない本だと思う。
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by maru33340 | 2011-05-24 23:01 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2011年 05月 24日

五月の雨

朝起きて雨が降っていると心が少し沈むけれど、通勤に向かう道筋にある公園の樹々の緑が、雨にしっとり濡れてつやつやとした色合いになっていたり、人のいないブランコがたたずんでいたりする景色を眺めるのは悪くない。

ウォークマンの音楽はフォン・オッターの『For The Stars』。
しっとりとした彼女の声は五月の雨のように、少しうつむきがちな僕の心に染みるようだ。
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by maru33340 | 2011-05-24 07:22 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2011年 05月 22日

プルーストの雨

今日は天気予報の通り、午後から空が急に曇り始め、冷気の訪れとともに静かに雨が降りだした。

『失われた時を求めて』の中で、プルーストは雨についてこんな風に書いている。
(岩波文庫の吉川一義氏の新しい訳による)

「小さな音が窓ガラスにして、なにか当たった気配がしたが、つづいて、ぱらぱらと軽く、まるで砂粒が上の窓から落ちてきたのかと思うと、やがて落下は広がり、ならされ、一定のリズムを帯びて、流れだし、よく響く音楽となり、数えきれない粒があたり一面をおおうと、それは雨だった。」

プルーストにかかると、雨もまた音楽になるようだ。
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by maru33340 | 2011-05-22 23:32 | お勧めの本 | Trackback | Comments(3)
2011年 05月 21日

「桜の木になろう」

AKBのメンバーの中では断然前田敦子にひかれる。

彼女の魅力はその「暗さ」。

ひとり物思いに沈むような表情のときその魅力は光る。

そんな彼女の表情を生かしたのが「桜の木になろう」という曲のプロモーションビデオ。

これはまさに「喪失と回復」の物語。

なかなか良いですよ。

ココ⇒

追伸

このPVは映像がとても良いので後で調べると「誰も知らない」の是枝 裕和が演出とのこと。
納得。

また、この映像で亡くなった女子高生を演じている松井珠理奈は撮影当時14歳。これは信じられない。
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by maru33340 | 2011-05-21 09:36 | 日常 | Trackback | Comments(2)
2011年 05月 19日

『キネマの神様』(原田マハ著、文春文庫)

血圧は薬で少し落ち着いたけれど、めまいが止まないので、もう1日自宅で静養。

横になりながらこの『キネマの神様』という小説を読み始めた。

原田マハという作者のことも全く知らなかったけれど読み始めてあまりに面白く、
久しぶりに一気に読了した。


3.11以来、映画や本の世界に没頭することが出来ず、この2ヶ月漫然と過ごしていた。

考えることをやめようと始めた自転車が唯一の救いかと思われた。

しかしこの本に出会って、物語には人を再生させる力があると改めて思い出した。

物語は・・・

39歳独身の歩は突然会社を辞める。
折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。
ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに歩は編集部に採用され、
ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。
“映画の神様”が壊れかけた家族を救う・・・

というもの。

こうしてストーリーだけを書いてしまうと、少しステレオタイプの感動物語のように思えて
しまうけれど、ストーリー展開の妙、登場人物の造形の確かさ、そして作中で描かれる
映画評論の面白さに惹かれてあっというまにラストまで引き込まれていく。

何より作者の(様々な人生経験に裏打ちされた末の)人間肯定の姿勢が胸を打つ。

(この人の作家デビューまでのプロフィールも凄い!)ココ⇒

この本を読んで、無性にもう一度映画館で映画を見たくなってきた。

やはり物語には、弱った心を鼓舞し、人を再び立ち上がせる力があるようだ。
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by maru33340 | 2011-05-19 16:04 | お勧めの本 | Trackback(1) | Comments(2)
2011年 05月 18日

マーラー没後100年

今日がマーラーの百年目の命日であることを、numabeさんのblogを読むまですっかり忘れていた。

何を聴こうかと少し考えて、やはり最も好きな交響曲9番を聴くことにした。

演奏はカラヤン指揮ベルリンPOのライヴで。

これはカラヤンが最後に到達した境地を感じる、とても美しい演奏。

一人だけのマーラー忌は、何とか100年目の命日に間に合った。
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by maru33340 | 2011-05-18 23:08 | お勧めの本 | Trackback | Comments(3)