新・クラシック音楽と本さえあれば

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2011年 09月 30日

来週から仕事に復帰

今日医者に行き、来週から仕事に復帰する事の許可が出た。

この2週間は漱石、グールドとともに過ごす日々だった。

まだしばらくは時々通院しながらの復帰なので、無理はせず、ゆるゆるとスタートする事から始めようと思う。

あ、そういえばこの2週間で新たに始めたい事が一つ見つかった。

今までも何度か始めたいと思ったけれど、年齢的にもうそろそろ始めてもいいかな、と感じている。

それについては、またご報告出来ればと思います。
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by maru33340 | 2011-09-30 18:36 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2011年 09月 29日

グールドとの接近遭遇

グレン・グールド演奏による素晴らしいバード/ギボンズ作品集を聴きながら、少し彼の経歴を見ていたら、グールドの生まれたのは1932年9月25日、命日は1982年10月4日であった。

偶然にも、ちょうど僕が静養しながら漱石とグールドに想いを馳せている期間に重なっている。

最近なんだかこういうシンクロニシティに出逢う事が増えてきた。

来年はグールド生誕80年であるとともに、没後30年でもあるのだ。
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by maru33340 | 2011-09-29 22:43 | クラシック音楽 | Trackback | Comments(3)
2011年 09月 29日

グールドによるバード/ギボンズ作品集

エリザベス朝時代の作曲家であるバードとギボンズの作品をグールドが演奏しているCDを聴きながら、熊倉千之の漱石論『漱石のたくらみ』を読んでいる。

このCDは友人が推薦しており気になっていて、先日NHKの朝のクラシック倶楽部においてクリスチャン・トリスターノの演奏でのギボンズの曲が大変素晴らしかったので、「そういえばあのCDにはギボンズの作品が入っていたな」と思い出し早速発注し、今日聴き始めた。

これはまさにシェークスピア時代を彷彿とさせる清潔な音楽であり、浮き世の属塵を払うような趣きの慰めに満ちた音楽である。

漱石の事を考えながら聴くのに、こんなにふさわしい音楽はなく、時代を超えて、早稲田南町で胃痛に苦しんでいる漱石の元にラジカセを持って駆け寄り、是非聴いてもらいたかった、などと埒もないことを想像したりした。
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by maru33340 | 2011-09-29 15:36 | お勧めの本 | Trackback | Comments(1)
2011年 09月 28日

久しぶりの自転車

今日は随分体調も回復してきた。

季節も移り、外は秋らしい気持ちの良い天気になった。

今回の静養中は殆ど身体を動かしていなかったので、久しぶりに少し自転車に乗ろうと思い立った。

何時もの荒川土手に向かい、近くの彩湖までゆっくり走る。

風はもうすっかり秋の風で頬に心地よく、河原の緑は目に鮮やかである。
川の流れは穏やかで、朝の光を浴びてキラキラと光り美しい。

彩湖の水面は穏やかに澄み渡り、時折鳥の鳴き交わす声や秋の虫の音が聞こえる。

遠くからは、幼稚園の運動会の練習の音が微かに聞こえる。

しばらくこんな穏やかな感情を忘れていたのかも知れない。

今日は、この湖のそばでしばし読書としよう。
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by maru33340 | 2011-09-28 12:00 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2011年 09月 28日

『草枕』再読

昨日から漱石の『草枕』を再読している。

あのグレン・グールドも英訳版を愛読しており、自ら朗読もしているとのこと。

以前読んだ時は、そのさらさらと流れる美文調が気になって、途中で諦めてしまったけれど、今は幸い時間もあり、何より俗世を離れた日々を過ごしているので気分的にも近しい所がある。

浮世離れした温泉宿で、さしたる事件はおきず、画家である主人公は絵を書くでもなく、あれやこれやと思索を巡らす。
(不思議な美女との遭遇は点景として味わいがあるけれど)

今はこの「非人情」の世界にしばし浸る事が出来る時間を幸せと感じている自分がいる。
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by maru33340 | 2011-09-28 08:10 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2011年 09月 27日

『硝子戸の中』の心境

昨日、漱石の生誕と終焉の地を訪ねた後から、大正4年に朝日新聞に掲載された漱石の随筆『硝子戸の中』を読み始め、昨夜読了した。
(この随筆は「漱石山房」で書かれた。)

この時期の漱石は逝去する前年ながら、胃腸と神経の不調は小康状態にあり、この随筆には穏やかで安らいだ雰囲気が漂う。

最終回は、次のような文章で終わる。

「まだ鶯が庭で時々鳴く。春風が折々思い出したように九花蘭の葉を揺かしに来る。猫がどこかで痛く噛まれた米噛を日に曝して、あたたかそうに眠っている。先刻まで庭で護謨風船を揚げて騒いでいた小供たちは、みんな連れ立って活動写真へ行ってしまった。家も心もひっそりとしたうちに、私は硝子戸を開け放って、静かな春の光に包まれながら、恍惚とこの稿を書き終わるのである。そうした後で、私はちょっと肱を曲げて、この縁側に一眠り眠るつもりである。」

ここには、春の穏やかな光の中で、束の間の身心の安らぎの中に微睡む漱石の姿があり、それを読むものの心に、ささやかな幸福感を与えてくれるようだ。
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by maru33340 | 2011-09-27 08:44 | お勧めの本 | Trackback | Comments(7)
2011年 09月 26日

漱石巡礼

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昨日から、漱石つながりで、『旅する漱石先生』(牧村健一郎著、小学舘)という新刊本を読み始めた。

大学生の頃、僕は漱石生誕の地である早稲田喜久井町に住んでいたけれど、晩年(明治40年から大正5年まで)漱石が過ごした「漱石山房」が、そのすぐ近くの早稲田南町にあり、今は「漱石公園」として整備されている事は、その本を読むまですっかり忘れていた。

幸い医者からちょっとした外出なら許可が降りたので、約30年振りに、早稲田喜久井町を訪れた。

最初に、かつて僕が過ごした家や、両親が転勤で関西に戻ったために住んだ古い下宿屋を訪ねたけれど、跡形もなく、辺りは駐車場になっており、改めて30年の歳月を思った。

漱石生誕の地の石碑を確認した後、早稲田の駅から、ゆるやかな坂を登り降りして10分程歩き「漱石山房」跡地に着いた。

ここには漱石が飼っていた猫・犬・小鳥のための供養塔(猫塚)や「漱石山房」のベランダ風の回廊が復元されている。(写真)

漱石生誕150年にあたる平成29年を目標にかつての「漱石山房」を復元する計画もあるらしい。

早稲田駅近くの書店で漱石の随筆『硝子戸の中』を購入し、電車の中でパラパラと眺めていたら、「喜久井町」という町名は、漱石の父が夏目家の家紋である井桁に菊の模様にちなんでつけたという事を知る。

曇天の空からぽつりぽつりと降る雨は漱石からの「まあ、良く来てくれたね。またいらっしゃい。」というメッセージだったのだろうか…
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by maru33340 | 2011-09-26 14:03 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2011年 09月 25日

秋山豊著『漱石という生き方』を読了する

自宅静養後、この数日読み続けていた『漱石という生き方』を読了した。

面白かった。

著者は岩波書店の漱石全集の編集者である。

主として『心』と『道草』を中心に漱石の人間像を考察する。

癇癪持ちで頑固な漱石の周りにいた家族はさぞ大変だったろう、などと作品とは関係のないことを思う。

研究書ではないので、話題はあちらこちらに飛んだりするけれど、いつのまにやら元の場所に戻ってきたりして、そこに味わいがあったりする。

この本を読みながら、大学生時代に漱石生誕の場所(早稲田喜久井町)のすぐそばに住んでいた事を思い出し、30年ぶりに訪れたくなってきた。
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by maru33340 | 2011-09-25 17:32 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2011年 09月 25日

朝の光の中で本を読む

かみさんの手首の骨折の治療のため、車で医者まで送る。

治療が終わるまで結構時間がかかるので、近くの喫茶店で本を読みながら、窓の外の樹木にあたる朝の光を眺めている。

BGMはモーツァルトのピアノ協奏曲。

緩やかな午前中になりそうだ。
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by maru33340 | 2011-09-25 10:57 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2011年 09月 22日

リヒテルによるシューベルト「さすらい人」幻想曲

この演奏は凄いということは、吉田秀和の評価を読んで知ってはいた。

いわく「リヒテルはまるでドストエフスキーを読むようにシューベルトを弾く」と。

今日初めてその演奏を聴き、あまりの激しさに倒れそうになった。(少なくとも静養中に聴く曲ではなかった)

冒頭からして尋常ならざる集中力と畳み掛けるようなテンポに圧倒される。

二楽章の哀惜の情もただ事ではない。

これはもうデーモンに取り付かれた作曲家が、無理矢理筆を取らされたまま書いた曲を、同じくデーモンに魅せられたピアニストが再現したかのような異様な音楽世界である。

まさに一生に一度聴けばもう十分と言えるような演奏だった。
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by maru33340 | 2011-09-22 23:21 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)