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2011年 11月 28日

飛行機嫌いの弁

東京から鹿児島への仕事での往復は、飛行機という事になる。

ところが僕は飛行機という乗り物が大変苦手である。

第一にあの窮屈さが辛い。特に中央部分の真ん中に座った時は、ほとんど苦行である。

第二に、下降する時の圧迫感に慣れない。

第三に、備え付けのイヤホンから流れる音があまりに悪いので、聴いていていやになってくる。

そんなわけで、鹿児島帰りの今日は、終日肩から背中が痛く、会社帰りに行きつけの整体院に立ち寄り治療を受けて、ようやく人心地ついた。

これからバッハのフルート曲でも聴きながらゆっくりしよう。
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by maru33340 | 2011-11-28 23:19 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2011年 11月 26日

『酒呑まれ』を読了

鹿児島に向かう列車と飛行機の中で読み続けた『酒呑まれ』を読了した。

実に面白かった。

第一に文章が良い。

一冊まるごと酒の話だけれど、とても品が良く、すらすらと頭に入ってくる。

第二に作者の人柄が良い。
シャイで気弱で、それでいて無茶をし、反省したりする。

第三に、この酒をテーマにした自伝的エッセイが、優れた小説家の誕生を予感させてくれる気配があり、少し嬉しくなる。

この、高橋義孝や山口瞳の遺伝子を継ぐ、大人のためエッセイを多くの人に推薦します。
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by maru33340 | 2011-11-26 23:52 | お勧めの本 | Trackback | Comments(6)
2011年 11月 25日

朝から読む『酒呑まれ』

今日は、鹿児島出張。

浜松町に向かう列車の中で、大竹聡さんのエッセイ『酒呑まれ』(ちくま文庫)を読んでいる。

実に面白い本だけれど、朝から通勤電車で読む本かどうか…という一抹の思いも少し。

以前、銀座コリドー街にあるバー「ロックフィッシュ」で、マスターと少し話をしていたら、何故か突然このエッセイの著者の編集した『酒とつまみ』という雑誌を黙ってくれたことがあったけれど、このエッセイでその謎が解けた。

「なるほど」と思い本から目を上げたら、目の前に石原さとみ似の、それでいて少し寂しげな美女が佇んでいる。

彼女からは僕が読んでいた本の『酒呑まれ』というタイトルがはっきり見えたはずであり、朝からかような本をすこぶる熱心に読む中年サラリーマンの姿は、どのように映っただろうか…
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by maru33340 | 2011-11-25 08:25 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2011年 11月 23日

坂本龍一の「ドビュッシー、サティー、ラヴェルのための即興曲」

坂本龍一による「スコラ音楽の学校」の7回目では、彼自身が「戦場のメリークリスマス」を弾きながら、その構造を解説。

改めて、その和音の美しさに感銘を受ける。

番組の最後では坂本龍一作曲の「ドビュッシー、サティー、ラヴェルのための即興曲」を演奏。

ビル・エバンスを感じさせる、繊細で内省的な響きの美しさに魅せられた。

この曲を聴きながら、久しぶりにビル・エバンスのソロ・アルバムを聴き返したくなった。
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by maru33340 | 2011-11-23 08:45 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2011年 11月 21日

般若心経とゴルトベルク変奏曲

昨夜眠りにつく前に、ぼんやりと、仏教のいわゆる「空」の思想の事を考えていて、「空」について、簡潔にして、また詩のように語るのは、やはり般若心経であるなあと思い、少し入門書を読み始めた。

「色不異空 空不異色 色即是空 空即是色」

(形あるものは全て空 空は色に異ならない あらゆる現象は空であり 空はすなわち色である)

形あるものだけでなく、人の感覚や知覚、意志、意識、認識を含めた全ての顕れなど、一切の現象にも実体はなく、縁起によって生じ、また消えていく…

この有名な箇所を読みながら、僕は突然バッハの「ゴルトベルク変奏曲」の事を考えていた。

最初に現れたテーマが、様々な形に変奏される。

それはフーガとして、テーマを追いかけ、つながり、変化し消えていく。

その音たちは、常に変化の中にあり、留まる事はない。

そして聴くものに、確かな感銘を与えながら、その正体をつかむことは出来ない。

その秩序と、それでいて一瞬たりとも、留まることない変化の姿は確かに美しいけれど、美しさそのものを、これと指差す事は出来ない。

ゴルトベルクの30変奏曲は、農民の素朴な踊りのような喜悦に満たされるけれど、この箇所は「般若心経」の最後に
「ぎゃていぎゃていはらぎゃてい
はらそうぎゃてい
ぼじそわか」
と、悦びに満ちた真言が唱えられる箇所の、舞曲のような印象に とても近いのだ。
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by maru33340 | 2011-11-21 23:16 | お勧めの本 | Trackback(1) | Comments(4)
2011年 11月 20日

谷中の猫

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今日は、昨日とは一転、暖かい散歩日和となった。

少し体調も回復してきたので、軽い散歩がてら上野まで「法然と親鸞展」を見に出かけた。

渋い展覧会ながら、会場は老若男女、大勢の人で賑わう。

やはり、多くの人が何か心の拠り所のようなものを求めているのかも知れない。
展覧会を見て、その後、芸大の前を通り、谷中までぶらぶらと歩く。

途中で小さなギャラリーに立ち寄ったり、路地裏の真ん丸い猫を写真に撮ったりしながら、夕焼けダンダンまで歩くと、心身がゆるゆると和むよう。

帰りに何時ものアップルパイを土産に買って帰宅。

今日は、これから本でも読みながら、たぶん昼寝になってしまうでしょう。
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by maru33340 | 2011-11-20 15:03 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2011年 11月 19日

震災以来初めて聴くマーラーの『復活』

吉田秀和さんが『レコード芸術』に連載(最近は不定期ではあるけれど)しているエッセイを読んでいたら、「3月の震災以来音楽を聴く事に集中出来ない」事が書いてあった。

僕もそうである。

音楽だけでなく、本・映画・落語など従来好きだったことを、あの震災以来、心の底から楽しむ事が出来なくなり、集中出来なかった。

そして、時折心身の不調に陥ってしまう。

それでもようやくこの二三日、頭と身体に立ち込めた靄のようなものが、少しだけ晴れるような気持ちになってきた。

そして突然「マーラーの『復活』を聴きたい」という気持ちが芽生えてきた。

3月以来初めての事だ。

先程から、パーウ゛ォ・ヤルウ゛ィ指揮の演奏で聴きはじめ、今終楽章が終わった。

感動した。

初めてマーラーの『復活』を聴いた時の、心震える思いが蘇った。

まだ自分の中に、こんなに何かに感動出来る心が残っていたことを、本当に久しぶりに思い出した。

長い長いトンネルを越えて、ようやく明るい光のようなものが見えるような気がしてきた。
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by maru33340 | 2011-11-19 23:57 | お勧めの本 | Trackback(1) | Comments(6)
2011年 11月 19日

「人生は紙コップや割り箸のようなもの」

今日は終日寝たり起きたりしながら、スマナサーラ師の『小さな「悟り」を積み重ねる』(集英社新書)を読み続ける。

今の僕には示唆に富む言葉が随所にある。
以下、本書から。

◆私たちが現実と思っているこの世界は、心がつくりだす「錯覚の世界」に過ぎない。

◆人は一日にして大悟に達しなくても構わない。日々の人生をそのまま観察して、小さな小さなひらめきを積み重ねていけばよい。
小さな小さな悩み苦しみを解決していく過程で、心が一切の悩み苦しみ、迷い不安から解放されてしまう。

◆一切は捨ててしまうものだと覚悟した人は、捨てて捨て続けた先に、この上ない心の自由に到達する。

◆私たちは人生を大げさにとらえすぎている。人生は紙コップや割り箸みたいなもの。

◆人生の答えらしきものを求めてどうのこうの言っているうちは、その人は十分に生ききれていない。

◆人生は諦めを重ねて成長するもの。諦めることで、違った運に巡り合ったり、目に見えない精神的な財産を得たりすることはいくらでもある。

◆今という時間が瞬間になった人は悟りにも達する。

◆何にもすがらない、とらわれない心こそが、自分を守る。

◆良いほうに転んでも、ダメなほうに転んでも、どちらにしてもそれが人生。生きるという根本から見れば、どちらの人生もさほど差がない。

読み続けるにつれ、次第に心が軽くなってくる本です。
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by maru33340 | 2011-11-19 00:31 | お勧めの本 | Trackback(1) | Comments(3)
2011年 11月 18日

ありがたき雑炊

二日間の絶食の後、薄めの雑炊を食べる事を許可される。

なんのことはない雑炊が、空腹に染み入るように旨い。

当たり前の日常のありがたさを思い知る。

今の僕はブータン国王のような心境である。
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by maru33340 | 2011-11-18 18:55 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2011年 11月 17日

「一日暮らし」という言葉に出会う

この秋はどうも体調がすっきりとしない。

一昨日から胃腸の調子が悪く、昨夜医者に行った所、腸が炎症をおこしているとの事で、しばし絶食と静養を命じられてしまう。

今日は、終日うつらうつらしながら『禅〜壁を破る智慧』(有馬頼底著、朝日新書)を読む。

この本の中の「一日暮らし」という言葉に心惹かれた。

一日暮らしとは、苦しいこと辛いことがあっても、今日一日の辛抱と思えば耐えられる。楽しいことがあっても、今日一日だけのことと思えばそれに溺れることもない。今日一日だけのことと思えば、一日一日をおろそかにしない、という禅の教えの事。

一瞬という今を生ききる心を常に持てればよいのだけれど…
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by maru33340 | 2011-11-17 21:35 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)