新・クラシック音楽と本さえあれば

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2012年 04月 29日

天上の音楽としてのカサドシュ/セルによるモーツァルトピアノ協奏曲

薫風香るこの季節には、モーツァルトのピアノ協奏曲ほどふさわしい音楽はない。

昨日から、カサドシュ/セルによる演奏を聴きなおし、やはりこれは稀有の名演と感じ入っている。

カサドシュのビアノの音色はどこまでも蒼く澄み、初夏の高原をわたる風のように心地よい。

短調のフレーズも、重々しくなり過ぎず、蒼い空にうっすらと刷毛で淡くグレーを重ねるような翳りを与えて、また軽やかな舞に戻り、その程の良さが翳りを一層引き立たせるのだ。

セルの指揮も涼やかで濁りのない玲瓏な演奏でカサドシュのピアノに寄り添う。

明日から五月が始まるのだ。
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by maru33340 | 2012-04-29 22:58 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2012年 04月 27日

明日からGW

明日からGWなので少し飲みたくなり、銀座「お多幸」に立ち寄りおでんで一杯。

もう一軒だけと、以前から気になっていた「ルパン」というバーを訪ねる。

そう、太宰治や坂口安吾が通ったあの「ルパン」。
店には太宰や安吾の写真が飾られている。

数名の(年齢は定かではない、もしかしたら太宰と会った事があるのではないかと思われる)女性達がこまごまと世話をしてくれる。
明らかに時代がさかのぼっている気配がある。

安吾が好んだというゴールデンフィズという卵入りのカクテルをうっかり頼む。

不味い!

気を取り直してボタニストのロックを頼む。

これは美味い!

会計をして、店を出たけれど、果たしてこの店、本当に実在したのかなあ…
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by maru33340 | 2012-04-27 20:21 | お勧めの本 | Trackback | Comments(1)
2012年 04月 26日

悪天候には「ますらおぶり」のモーツァルトを

雨と強い風におおられながらモーツァルトを聴いていて、久しぶりに、「たおやめぶり」と「ますらおぶり」という言葉を思い出した。

今聴いているクレンペラーの演奏(交響曲29番)はまさに「ますらおぶり」そのもの。

剛直にして、墨跡鮮やか。
老書家が一気に書いた書を思わせる。

老人とはいえ枯れた所はなく、テンポは遅いが、内なるエネルギーの充実には目を見張る。

とはいえ無理に若さを演じる痛々しさはなく、堂々と誰にも媚びる事なく、すっくと立っている。

やはり類いまれなる名演奏である。
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by maru33340 | 2012-04-26 08:43 | お勧めの本 | Trackback(1) | Comments(2)
2012年 04月 25日

やはり別格、クレンペラーのモーツァルト

モーツァルト熱は続き、交響曲41番ジュピターをいろいろな演奏で聴き比べている。

スイトナーの鮮度、ベームの重厚、クリップスの優美…どの演奏も今の僕には面白く、新鮮な発見の悦びがある。

しかし、久しぶりにクレンペラーのジュピターを聴きなおしたら、やはり「別格」と感じ入った。

悠然たるテンポ。
風格に満ちた語り口。
強さの持つ美しさ。

終楽章はまさに大伽藍のように壮大なスケールで、天上の音楽が鳴り響く。

モーツァルト本人が聴いたらどんな感想を持つだろう。

あまりの壮大さに、驚いて椅子から転げ落ち、その後自分の曲が表したかった世界がまさにこのようなものであったと気づき、気を取り直してクレンペラーに駆け寄り握手を求めるかなあ。
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by maru33340 | 2012-04-25 08:13 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2012年 04月 23日

生命の躍動を音にしたならば…

この間から、忽然とモーツァルトが聴きたくなり、今は後期の交響曲を聴きなおしている。

演奏は、ベーム指揮ベルリンフィルで。

大変申し訳ないけれど、さすがにベームはもう過去の人かなあ…と思っていたけれど、あにはからんや、このモーツァルトは、大伽藍のように立派で重厚でありながら、生命力にあふれたみずみずしい音楽であった。

新緑の候、生命の躍動を音にしたようなモーツァルトを聴くことは、なんと大きな悦びを与えてくれる事か!
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by maru33340 | 2012-04-23 23:02 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2012年 04月 22日

宇宙を感じる「ジュピター」

モーツァルトは、その最後の交響曲である41番「ジュピター」の終楽章を書くにあたり、バッハを随分勉強したらしい。

そう言われて改めてこの楽章を聴くと、本当に対位法をすっかり自分のものとして、宇宙を感じるような広がりに満ちた音楽になっていると感服してしまう。

演奏はスイトナー指揮ドレスデン・シュターツカペレで。

学生時代に良く聴いた演奏だけれど、今改めて聴くと、新鮮で若々しい躍動感に満ちた美しい響きに魅せられる。

ここでは、劇場の華やぎと伝統の落ち着きが見事に融合していて、これこれモーツァルト!と感じるのだ。
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by maru33340 | 2012-04-22 15:45 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2012年 04月 21日

ぼんやりした頭で読む『原稿零枚日記』

約3週間続いた新入社員研修も昨日で終了。

大層疲れたけれど、日々成長していく新入社員と接するのは楽しかった。

しかしさすがに今日は疲労困憊。

終日自宅で音楽を聴きながら、小川洋子の『原稿零枚日記』(集英社)を読む。

読みながら何度もうつらうつらしつつ、夢と現実を往還しながら、小川洋子独特の世界を楽しむ。

ある作家の架空の日記というスタイルで、現実がいつの間にか幻想の世界に溶け込んで行くような世界は、いかにもこの作家に相応しい。

久しぶりに物語の世界に遊びました。
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by maru33340 | 2012-04-21 17:22 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2012年 04月 17日

湘南暮らしも千秋楽

4月2日から始まった湘南研修所暮らしも今日が千秋楽。

帰路に着き、ビールと鯵の押し寿司を片手に、何度も通った鎌倉駅を通過する。

研修は所を変えて今週末まで続くけど、まずは一山越えました。

ぐっと眠気も襲ってきた。
乗り越さないように気をつけて、一寝入りしよう。
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by maru33340 | 2012-04-17 18:59 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2012年 04月 16日

春の待合室

研修は今週も続く。

鎌倉に向かう湘南新宿ライナーの出発までまだ時間があるので、赤羽駅ホームの待合室に座っている。

待合室には春の朝の陽射しが射し込み、人影は陽炎のように揺らめき、何やら夢の中の風景のようだ。
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by maru33340 | 2012-04-16 06:49 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2012年 04月 15日

『らくだこぶ書房/21世紀古書目録』(クラフト・エウ゛ィング商會、ちくま文庫)

ある日、クラフト・エウ゛ィング商會に、21世紀に発刊された古書目録が未来から届いた。

発刊元は、京都の「らくだこぶ書房」。

半信半疑で注文してみると、摩訶不思議な本が次々と届いた…

昨夜から読み始めた『らくだこぶ書房/21世紀古書目録』は、架空の書物を巡る想像力の物語である。

読みながら、心躍るとても楽しい旅の時間を過ごしました。
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by maru33340 | 2012-04-15 15:56 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)