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2012年 06月 30日

『下北沢』(藤谷治著、リトルモア刊)

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昨夜は会社の帰りに、丸善丸ノ内店に立ち寄る。

友人お薦めの藤谷治さんの小説を探し、タイトルもずばり『下北沢』という本を購入。
(著者サイン本でした。)

これは、下北沢という街が主人公と言っても良いほど、街に密着した小説。

最初は軽いタッチで、大きな出来事もなく、さらさらと進むけれど、ラストに物語は大きく動き、ジンとした読後感が残る良い小説だった。

久しぶりに下北沢徘徊に出かけたくなりました。
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by maru33340 | 2012-06-30 09:33 | お勧めの本 | Trackback | Comments(8)
2012年 06月 27日

バーンスタイン指揮ウィーンフィルによる「大地の歌」に泣く

先日聴いたバーンスタイン指揮ウィーンフィルによる「さすらう若人の歌」があまりに素晴らしかったので、今日は「大地の歌」を聴いた。

この演奏は通常アルトで歌われるパートをバリトンが歌っている。
この演奏でのバリトンは、先日亡くなったフィッシャー・デーィスカウが歌っていて、これが実に素晴らしい。

正直僕は今まで彼の歌をあまり良いと思ったことがなかったけれども、これは全くの間違いであった。

「告別」の章での歌唱は、なんと感情や言葉を大切に丁寧に歌われていることか。

バーンスタインの指揮も曲への共感を全面に出し、当時あまりマーラーを積極的には演奏していなかったウィーンフィルもバーンスタインの熱が乗り移ったような熱い演奏を聴かせてくれる。

今まで何故こんなに素晴らしい演奏を聴かなかったのかと、自身の不明を恥じました。
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by maru33340 | 2012-06-27 23:25 | お勧めの本 | Trackback(1) | Comments(4)
2012年 06月 26日

マーラーの歌曲のこと

僕はマーラーの歌曲については、良い聴き手ではなかった。

しかし、今日松浦寿輝の小説『半島』を読みながら、頭の中でマーラーの「亡き子をしのぶ歌」が聴こえるような気がして、バーンスタイン指揮ウィーンフィルの伴奏でトーマス・ハンプソンが唄うマーラー歌曲集(亡き子をしのぶ歌、さすらう若人の歌等)を聴き始めた。

これは実に素晴らしいアルバムだった。

ハンプソンの歌は素直で若々しく、これに対して、バーンスタインの指揮は晩年の特長であるゆっくりしたテンポで思い入れをこめて歌われる。
(ここでは、バーンスタイン自身がまるで手負いの獅子のようなダミ声でうなりまた歌っている。)
ウィーンフィルの弦は、甘く失われた過去を悼むかのように響く。

これは、しばらく愛聴しそうです。
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by maru33340 | 2012-06-26 00:21 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2012年 06月 25日

松浦寿輝『半島』を読む

頭痛に加えて、夜半から激しい胃痛に襲われ身体の節々が痛む。

どうも夏風邪にやられてしまったよう。

身体が怠く今日は会社を休み、終日自宅で横になりながら、松浦寿輝の小説『半島』を読みながら、うつらうつらと過ごした。

吉田健一のように息が長い文章に誘われて、カフカの物語のようにいつの間にか現実の世界から幻想の世界に迷いこむ中年の主人公とともに、あちらこちらをさ迷い、眠ったり起きたりしながら、気がつけば、一冊の小説を読み終えていた。

ぼんやりとした頭で読むこの世界は、ひどく心地よく、いつまでもそこにとどまっていたいほど。

不思議な世界を旅して帰還すると、あたりはすっかり日が暮れていた。
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by maru33340 | 2012-06-25 18:25 | お勧めの本 | Trackback | Comments(6)
2012年 06月 24日

スカルラッテイと中也

昨夜から、吉田秀和さんが文学について書いた文章を集めたエッセイ『文学のとき』を拾い読みしている。

何度か読んでいる中原中也の思い出について書かれた文章は、今改めて読んでも、まるでたった今書かれた文章のようにみずみずしい。

ホロヴィッツの弾くスカルラッテイのソナタを聴きながら読んでいると、中也の詩のもたらす、表面はおだやかだけれど、その奥を覗きこもうとすると、思わぬ深淵に引き込まれそうな力を一層強く感じてしまうようだ。

虚無を見つめる視線が、スカルラッテイと中也は良く似ているような気がする。
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by maru33340 | 2012-06-24 17:03 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2012年 06月 24日

終日自宅で

この1週間ほど頭痛が治まらず、今日は終日自宅でゆるゆる過ごした。

午前中は録画していたドラマ『永遠の泉』を見る。
重たいテーマながら、寺尾聡の演技とマーラーの音楽が生きていて、出色の作品になっていた。

午後は、バッハの平均律を聴きながら『ビブリア古書堂の事件手帖』の最新刊を読みながら、うとうと。

夕食は自宅で、最近はまっている赤ワインのソーダ割を少し飲みながらチーズをつまむ。

少し頭痛も楽になってきたよう。
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by maru33340 | 2012-06-24 06:29 | お勧めの本 | Trackback(1) | Comments(4)
2012年 06月 22日

雨の朝のドビュッシー

雨は今がピークのようで、ズボンの裾が濡れてしまい、気持ちが悪い。

せめて気持ちだけでも晴れやかにしたいと、ドビュッシーの室内楽作品を聴いている。

ドビュッシー晩年のソナタは、オリエンタルで、ほとんど現代音楽のような神秘的な響きがして、しばし雨という現実を忘れられるようだ。
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by maru33340 | 2012-06-22 07:22 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2012年 06月 19日

久しぶりのフォーレ

数日前から偏頭痛が続くと感じていたら、やはり台風が近づいていた。

明日からは数日雨が続くよう。

ふう。

今朝は気分も少し重たく、久しぶりにフォーレの弦楽五重奏曲を聴きながら仕事に向かう。

息の長い弦楽の旋律の上を、雨垂れのようなピアノの音が舞う。

学生時代から何度となく聴いてきた曲だけれど、久しぶりに聴いて、やはり自分の気持ちにすっと寄り添う曲だと改めて思う。

またフォーレの曲をいくつか聴き返してみようかな。
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by maru33340 | 2012-06-19 07:44 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2012年 06月 18日

梅雨の晴れ間のショパン

今朝は朝から暑くなったけれど、晴れ間が見えるのは嬉しい。

こんな朝はピリスの演奏するショパンのマズルカが気持ちに寄り添うようだ。

一抹の陰りもまた良いなあ。
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by maru33340 | 2012-06-18 07:25 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2012年 06月 16日

ダニエル・ハーデイングのマーラー交響曲10番

マーラーの交響曲では、僕にはやはり9番が最高傑作であることは変わらない。

未完の10番は魅力的な作品だけれど、ここがマーラーの到達点だとは思いたくない気持ちがある。

しかし、ダニエル・ハーデイングによる10番の一楽章や最終楽章の終末感漂うトランペットの響きを聴いていると、マーラーは9番より更に遠い美しい達観した場所へ行こうとしていたのかも知れないと、感じる瞬間がある。
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by maru33340 | 2012-06-16 21:54 | お勧めの本 | Trackback(1) | Comments(2)