新・クラシック音楽と本さえあれば

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2012年 08月 31日

『殉愛 原節子と小津安二郎』(西村雄一郎著、新潮社)

原節子と小津安二郎というテーマであれば読まないわけにはいかない。

ここ数日で一気に読んだ。

小津ゆかりの地を巡る紀行文と原節子と小津の映画についてのエッセイで、特別に鋭い知見があったり、二人の愛についての新しい発見があるという訳ではないので、少し物足りなさは残る。

しかし、やはりこの二人を巡るエピソードは面白く読んだ。

また、所々に小津の映画のカットをイラストで入れていて、これが良く書けていて興味深い。

小津の映画では、やはり『晩春』が一番好きだけれど、この本を読んでまた何度目かに見直したくなった。

(『晩春』では、原節子が壮絶に美しい夜叉のような表情をするけれど、これが本当に素晴らしいのだ。)

よし、今度の休みに見直そうとしよう。
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by maru33340 | 2012-08-31 12:33 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2012年 08月 29日

「一生の終わりに残るものは・・・」

先日、年若い社員と面談を行った。

その人は、真面目で誠実な人柄だが、周囲の人たちとうまくやっていけず心を病んでしまった。

いろいろな話をしながら、その人は、今自分の居る場所から逃れようということばかりに意識が行ってしまっていて、今・ここでやるべきことがおろそかになってしまっているということに気付いた。

その人にどんな言葉をかければいいのかと思いながら、ロングセラーとなっている渡辺和子さんの「置かれた場所で咲きなさい」というタイトルを思い出した。

その本を読んだことはなかったけれど、おそらくこんなことでないかと思いながら「今の自分の居る場所で最善と思える選択をすること。遠くの星を眺めすぎることなく、目の前のやるべきことを、一つ一つ丁寧に片付けていくことが大切では。」という話をした。

そう語りながら、自分自身の30年のサラリーマン生活を思った。

「果たしてそういう自分自身は、日々の仕事に丁寧に向き合ってきただろうか?」と思い返した時、どこにいても「あれが足りない、これが足りない」と不平ばかり言い続けてきたのではないかと気付き、恥じ入るような思いにかられた。

帰宅途中に、『置かれた場所で咲きなさい』という本を購入し、一気に読み終えた。

当たり前のような言葉がとても心に染みた。

例えば、こんな言葉が心に深く突き刺さった。

「一生の終わりに残るものは、我々が集めたものでなく、我々が与えたものだ。」

これからの数年間、今までの経験で得たわずかばかりの蓄積があるならば、それを次に続く世代に与えることが自分の使命ではあるまいか、などと思った。
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by maru33340 | 2012-08-29 23:52 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2012年 08月 28日

グールドのフランス組曲

銀座の山野楽器で、グールドの演奏するバッハの「フランス組曲」を購入。

この演奏は、喜悦に満ちた素晴らしく生き生きとした演奏である。

音楽評論家の吉井亜彦は、この演奏を評して、「一人の少年が、自らの大切なおもちゃに夢中になっているような」演奏と語っているけれど、まさに言いえて妙。

その後ろ姿は、喜びに溢れているけれど、同時に、世界から切り離されたような透明な孤独が漂う。

やはり、グールドは一筋縄ではいかないなあ。
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by maru33340 | 2012-08-28 23:57 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2012年 08月 26日

LINE といふもの

友人からLINE というスマホのアプリを教わり遊んでみた。

なるほどリアルタイムで会話が出来るし、写真やイラストが送れて面白い。

何より通信速度が早い。

僕がフェースブックを始めたのは、あの震災の時、一番情報が早かったことがきっかけだけど、LINE は更に早い。
災害時の緊急連絡手段としても、その威力を発揮するかも知れない。

しかし、初めてメール(当時はパソコン通信)を使うようになってから十数年。

あれから、携帯電話、ブログ、Twitter、フェースブック、そしてLINE と通信手段の進化は凄まじいものがある。

その恩恵には預りつつも、果たしてこの進化が、人間の幸福の総量を増やしているだろうか、とふと考えた時、ウームと考えこむ今日この頃なり。
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by maru33340 | 2012-08-26 05:42 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2012年 08月 24日

高野山から品川「キャンプエクスプレス」へ

高野山での研修を終え、東京に戻る。

あちらは昼間も20℃程度だったので、東京の暑さはこたえる。

三食精進料理だったので、無性にカレーやラーメンが食べたくなる。

そういえばこの間友人が、品川の「キャンプエクスプレス」というカレー屋を紹介していたと思いだし、品川で途中下車。

既に数人の行列が出来ていたけれど、迷わず並ぶ。

注文は、肉が食べたかったので、バターチキンカレーに。

なるほど、熱いけど旨い。

値段は確かに少し高めだけど、流行るわけだ。

満足。
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by maru33340 | 2012-08-24 19:10 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2012年 08月 24日

高野山の霊力

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今年も研修で高野山へ。

こちらは朝は18℃と肌寒い程。

朝は恒例の散策。

初日は奥之院まで。

今日は大門に昇る朝日を拝む。

やはり霊山の雰囲気はいいものです。
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by maru33340 | 2012-08-24 08:27 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2012年 08月 19日

バルピローリのシベリウス

昨日、神保町ササキレコードでバルピローリ指揮によるシベリウス交響曲全集を購入。

この全集にはシベリウスの主な管絃楽作品も収められている。

今日はその中から「悲しきワルツ」「トゥルネラの白鳥」「フィンランディア」などの作品を聴いているけれど、荒涼とした北の海を思わせる淋しい音色や良く歌う弦が、いかにもシベリウスである。

同時に、長い冬の間抑え込まれた感情が一気に解き放たれた時の激情の表現もまた実に素晴らしい
やはりバルピローリという指揮者、一筋縄ではいかない人でありました。
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by maru33340 | 2012-08-19 21:46 | お勧めの本 | Trackback(2) | Comments(6)
2012年 08月 17日

熱帯夜のシベリウス

毎夜蒸し暑く寝苦しい。

せめてヒンヤリした音楽を聴こうと、シベリウスの交響曲7番を探しだした。

ベルングルドの演奏は、てらいがなく、スッキリとシベリウスの音楽を聴かせてくれる。

音で聴く荒涼とした北の風景は絶好の清涼剤です。
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by maru33340 | 2012-08-17 22:29 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2012年 08月 16日

浅草公会堂、夏の恒例「住吉踊り」

今日は寄席の日。

GWに続き浅草演芸ポールへ。

夏の恒例「住吉踊り」を初めて見る。

志ん朝が始めた公演ということで、どんなもんかな、という興味で見た。

なるほどなあ、という感想。

お目当ては、権太楼、さん喬、喬太郎、そして初めて聴く一之輔。

権太楼、さん喬は、この後鈴本があるから手堅く。

先日来ファンになった喬太郎は、枕はほとんどなく、「粗忽長屋」へ。
ほとんど原典に忠実に、毒も封印しながら、ちらりと「らしさ」を見せ演じる。

ではありながら、今日一番受けていたのは喬太郎。

後れ馳せながら、今、時代は喬太郎かとふと思う。

一之輔は、小三治推奨の新真打ち。
演目は「夏ドロ」。

今まで縁なくてようやく聴けた。

15分の浅草ではその実力をはかることは出来ないので、迂闊はことは言ってはいけないけれど、なんとなく高座が暗いのが気になった。
評価は一旦保留。

帰りに、路地裏のバー「サンボア」でハイボールを一杯。

仕上げは「尾張屋」で冷酒に天せいろ。

やはり、夏の寄席はいいもんです。
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by maru33340 | 2012-08-16 23:28 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2012年 08月 16日

8月15日に読む『東京プリズン』

赤坂真理の『東京プリズン』の評価が高い。

昨日8月15日、読むなら今しかないと読み始め一晩で一気に読了した。

個人史と戦争責任という問題を会わせ技に、時間を行きつ戻りつ進む物語は、あまりに多くのテーマを盛り込み過ぎの感じがあり、決して読みやすくはない。

小説としての破綻もあるかと思う。

しかし、終戦から67年、いまだに解決されていない天皇の戦争責任というテーマに、小説という形で、真っ正面から取り組もうとする著者の意欲に感嘆せざるを得ない。

アジア情勢も日々緊迫感を増している今、考えなければならない課題は山積している。

評価は再読後に。
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by maru33340 | 2012-08-16 09:27 | お勧めの本 | Trackback | Comments(3)