新・クラシック音楽と本さえあれば

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2012年 10月 27日

朝の経済学①

ほとんどの人が信じてくれないけれど、経済学部卒である。

しかし、大学に入り最初の授業でつまずいた。

社会現象を単純化したモデルに置き換えて、曲線やら直線で現す。

教科書は最後まで、数式だらけ。

「え、経済学って数学だったの?人間はいずこに?」

それ以来、ほとんど学校には行かす、好きな映画・コンサート・展覧会・寄席に通う日々。

経済学以外の科目で単位を稼ぎ、何とか卒業したのはまるで綱渡りのよう。

そんな僕が最近(あまりに遅ればせながら)「経済学も案外面白いかも?」と思い始めた。

何でか?という話は次回に。
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by maru33340 | 2012-10-27 05:53 | お勧めの本 | Trackback | Comments(7)
2012年 10月 23日

奈良美智の描く少女と舟越桂の最新作

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今日は休日を利用して豊田市美術館とメナード美術館を訪問。

豊田市美術館は、資生堂アートハウスを設計した谷口吉生による建物が素晴らしい。
この建物を見るためだけに訪問する価値があります。

ここのミュージアムショップで現在青森県立美術館で開催されている奈良美智の展覧会「君や僕にちょっと似ている」のカタログを購入。

横浜の展覧会を見逃したので、せめてカタログでその最新作に触れたいと買い求めた。

奈良の作品は明らかに深みと陰影を増し、その描く少女の表情は、何処か異界を見据えているようだ。

そのことは、その後訪れたメナード美術館で見た舟越桂の最新作の「月の降る森」にも言えて、初期の透明な作品から、次第に異形の者たちの時代を経て、今また新たに未知の、少し怖ろしいように透明で静かな異界を覗きこむような気がして、しばらくその作品の前から動けなくなってしまった。
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by maru33340 | 2012-10-23 22:26 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2012年 10月 18日

『グレングールド』あるいは伝説の誕生について

中川右介の新著『グレン・グールド 孤高のコンサート・ピアニスト』(朝日新書)は従来のグールド本と一線を画して、このコンサート嫌いで有名なピアニストのコンサート時代の演目やエピソードを丹念に追いかけた、とても面白い一冊である。

僕が特に興味深かったのは、あの有名なバーンスタインがグールドとの共演の前に「私はこの演奏に納得していない。」とスピーチしたというエピソードについて。

この本では、そのスピーチの全容が記載されている。

バーンスタインは、演奏会の前に、まず、
「心配しないでください。グールド氏はちゃんと来てますから。」と語り聴衆を笑わせる。
続いて、こんな風に語る。
「これから皆さんがお聴きになるのは、かなり正統的とは言いがたいブラームスのニ短調協奏曲です。
私がこれまでに聴いたことのあるどの演奏とも違うものです。
テンポは明らかに遅いし、ブラームスが指示した強弱から外れている部分も多少ある。
こんな演奏は想像したこともありませんでした。
実は、私はグールド氏の構想に完全に賛成というわけではありません。」

ここまでは、従来のエピソード裏付けるもの。
しかし、バーンスタインはこの後、このように語る。

「そこから興味深い疑問が生まれます。
私はこれを指揮することで何をしようというのか、という疑問です。
私がこの曲を指揮するのは、グールド氏は大変しっかりした、まじめな芸術家ですから、彼が真剣に考えたことは何であれ、こちらもまじめに受け止める必要があるということと、今回の構想はとても面白いものなので、皆さんにもぜひ聴いていただきたいからなのです。」

つまり、バーンスタインは、これから演奏される一風変わったスタイルについて、あらかじめ聴衆の誤解をとくような形で語り、グールドを支援していたにも関わらず、このスピーチの前半部分だけが面白おかしく伝えられ、一人歩きしたようなのだ。

いやあ、まさに伝説誕生の現場に立ち会うような面白味がありました。
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by maru33340 | 2012-10-18 05:34 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2012年 10月 15日

アナ・チュマチェンコというバイオリニストのこと

昨夜の「らららクラシック」でアナ・チュマチェンコというバイオリニストの演奏するシューマンのバイオリン協奏曲を聴き、あまりの美しさに陶然となった。

寡聞にしてこのバイオリニストの事は全く知らなかったけれど、非常に優秀な音楽教師で、教え子に、バティアシュビリ、ユリア・フィッシャー、アナベラ・美歩・シャタインバッハーらの今をときめく女性バイオリニストがいるとのこと。

チュマチェンコの演奏は、一音一音聴衆に語りかけるように親密で、美しく心の奥まで響いてくるような音楽だった。

昨夜の番組では一部だけの放送だったので、是非全曲が聴いてみたい。

夏には演奏会の放映があったらしい。

再放送されないかなあ。
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by maru33340 | 2012-10-15 07:48 | クラシック音楽 | Trackback | Comments(2)
2012年 10月 14日

丸谷才一さんのために

学生時代から私淑していた二人の師。

一人は吉田秀和さん。

そしてもう一人が丸谷才一さん。

過日、吉田さんの逝去の報を受けた時に、現役の師は丸谷さんだけになってしまったな、と思っていた。

夜半ネットのニュースで、その丸谷才一さんの逝去の報に触れた。

数年前からいつかこの日が来るであろうことは、時折頭をよぎったけれど、奇しくも同年に二人の師を送ることになるとは思っていなかった。

丸谷さんの評論や軽妙なエッセイも愛読していたけれど、やはり最初の頃に読んだ『笹まくら』と『横しぐれ』の衝撃を忘れることが出来ない。

共に、私小説重視という日本の文学界の伝統から離れた、知的で構築的で、多層的な謎の解明の過程を楽しむ、という全く新しい小説に密かに喝采を送ってから、30年来のファンであり続けた。

丸谷さんのご冥福を祈りたい。
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by maru33340 | 2012-10-14 05:22 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2012年 10月 10日

単身赴任生活のインフラが整う

掛川に来て10日弱。

昨日パソコンを購入し、単身赴任生活のインフラがほぼ整った。

これからはブログもパソコンで入力出来るのはありがたい。
スマホの操作はようやく慣れてきたものの、やはり変換の煩わしさは否めない。

今度の仕事は、企業文化や美術に関わることになるので、これからはそうした記事も多くなると思う。

勉強のために各地の美術館や博物館を巡ることも増えると思うので、そうした記事もアップしていきたい。

本もより多く読む必要があるだろう。

幸い単身に加えて自動車通勤が出来るため、自分の時間は今までよりも多くある。

今日をスタートとして、当ブログも第2章のスタートです。
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by maru33340 | 2012-10-10 07:29 | 日常 | Trackback | Comments(6)
2012年 10月 05日

朝のバッハ

こちらに来て五日目。

引っ越しや買い物などでバタバタしていたけれど、何とか生活も落ち着いてきた。

会社の歴史的遺産や多くの美術品に囲まれながらの仕事は、また始まったばかりだけれど、とても楽しい。

一人暮らしも二回目なので、要領はだいたいわかってきた。

何より嬉しいのは、仕事場まで車で10分で行けるので、自分の時間がたっぷりあること。

その時間で今は音楽をゆっくり聴いている。

昨夜はグールドの没後30年を偲び、平均律を聴いた。

今朝はアンジェラ・ヒューイットのイギリス組曲。

独り暮らしには、TVは何だか煩わしく、バッハが最上の友です。
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by maru33340 | 2012-10-05 05:56 | お勧めの本 | Trackback | Comments(5)