新・クラシック音楽と本さえあれば

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2014年 07月 31日

しばしblog夏休みします

明日から8月。
blogはしばし夏休みします。
またお会いできますことを楽しみに。
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by maru33340 | 2014-07-31 22:05 | お勧めの本 | Trackback | Comments(3)
2014年 07月 31日

やりきれない事件に言葉失い

佐世保の女子高生殺害事件は、最近の数々の事件の中でも最もやりきれなく背筋が凍るような事件である。

このやりきれなさは、容疑者の年齢や、動物虐待の過去を持つなどの点から、1997年の神戸での酒鬼薔薇事件を思い出させる。

あの頃は、地下鉄サリン事件や神戸での地震の後ということもあり、どこか社会全体が殺伐とした空気に包まれた中での事件発生だった。

あの頃僕は個人的な出来事もあり、やや精神的に不安定な時期を過ごした。

今回の佐世保の事件もまた、原発や地震の傷が癒えぬこの国の、空粗な空元気のような政治情勢の中で起きたことから、やはりあの時代を思い出させ、酷く気が滅入り恐ろしく、最近の心身の疲れも重なり、夜中に目が覚めてしまうのだ。
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by maru33340 | 2014-07-31 06:09 | お勧めの本 | Trackback | Comments(3)
2014年 07月 30日

晩夏を思わせる朝、ひぐらしの声を聞く

7月中旬から、猛暑の中、西へ東への出張が続き疲れが蓄積したせいか、昨夜は気がつけば眠ってしまっていた。

今朝目覚めると、少し涼しく、まるで晩夏のような気配。

窓の外では油蝉の低い鳴き声、季節外れの鶯、聞き覚えのないギィーという鳥の声に混じり、ひぐらしのカナカナカナという鳴き声がひときわ高く響いている。

少年の頃から、ひぐらしの鳴き声が好きだった。

あの声を聞いていると、自分が悠久の時間の果てに連れ去られるような気がして。

夏はこれからが本番だけれど、季節には早くも秋の気配が漂い、微かな哀しみに満たされる。
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by maru33340 | 2014-07-30 05:08 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2014年 07月 24日

北陸路の曇天の空のようなシューマン

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金沢への往復から帰宅し、やはり疲れたのか少し眠ってしまう。

目が覚めたので、フンケとレーゼルによるシューマンのヴァイオリン・ソナタを聴く。

一番の冒頭から、実にシューマンである。

内省的で少し暗めのくぐもった幻想的な響きが鳴りはじめた瞬間から、シューマンの世界に取り込まれてしまう。

それはまるで、見てきたばかりの北陸の曇天の空のように僕の心に静かに滲みる。

泉鏡花が子どもの頃何度も渡った中の橋から眺める主計町と浅野川の風景が、シューマンの眺めたラインの暗い淵を思い出させるようだ。
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by maru33340 | 2014-07-24 23:53 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2014年 07月 23日

蒸し暑さの極みの中、新しいフランス音楽の楽しみに出会う

明日は金沢に向かうという夜、あまりの蒸し暑さに目が覚めてしまいふとデスクの温湿度を見たら、湿度が85%になっていた。

室温も32℃あり、これは熱中症になってしまうとあわててクーラーをつけた。

梅雨が明けたばかりなのに、今からこんなでは先が思いやられる。

眠れないままペーター・レーゼル/クルスティアン・フンケによるフランクのヴァイオリン・ソナタを聴く。

今まで色々な演奏でこの曲を聴いてきたけれど、これは全く独特でありながら、素晴らしい演奏。

いぶし銀の色調のヴァイオリンと、レーゼルの澄んだピアノのバランスが絶妙で、神秘的なまでの静けさが漂う。

以前リヒテルが「最も宗教的な作曲家は誰かわかるかね?バッハ?違う、フランクだ。」と語っていた意味が理解できるような気がする。

全く新しいフランス音楽の楽しみがここにはある。
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by maru33340 | 2014-07-23 09:27 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2014年 07月 22日

ペーター・レーゼルの室内楽で暑さをしのぐ

今日は休館日。

友人がくれたペーター・レーゼルの室内楽選集を聴いている。

シューベルト、ブラームス、シューマンまで聴き、とても気に入った。

レーゼルは旧東ドイツのピアニスト。
これみよがしな所や聴く者にこびるような甘さがなく、派手さはないが、しっとりとまろやかで清潔な響きがとても美しい。

今まで、なんとなく苦手で最後まで聴き通したことがなかったシューベルトの室内楽曲「鱒」もこの演奏で初めて最後まで聴き、「ああ、これは確かに名曲であった。」と今更ながら気がついた。

先日バッハの無伴奏バイオリンを聴いて気に入ったカール・ズスケも参加しており、レーゼルのピアノとの相性も良く、音楽への信頼に満ちた確かな足取りの音楽に満たされた。

この選集には、フランクやドビュッシーも収められていてこの先を聴くのが楽しみ。

梅雨明けした暑い午後は、いぶし銀の室内楽を聴きながら部屋で過ごすに限ります。


レーゼルの芸術‾室内楽曲編(8枚組) Peter Rösel : Chamber Music

Peter Schreier/Berlin Classics

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by maru33340 | 2014-07-22 21:34 | クラシック音楽 | Trackback | Comments(3)
2014年 07月 20日

芭蕉の「かるみ」のこと

京都への往復の新幹線の中で、『「奥の細道」を読む』(長谷川櫂著、ちくま新書)を読んでいる。

とても面白い。

芭蕉が晩年(とは言え50歳だけど)に達した「かるみ」という境地について、著者はこんなふうに書く。

「人生は初めから悲惨なものである。苦しい、悲しいと嘆くのは当たり前のことをいっているにすぎない。今さらいっても仕方がない。ならば、この悲惨な人生を微笑をもってそっと受け止めれば、この世界はどう見えてくるだろうか。
芭蕉の心の「かるみ」とはこのことだった。「かるみ」の発見とは嘆きから笑いへの人生観の転換だった。」

「かるみ」とは単に作品制作のための理論ではなく、芭蕉が晩年に達した人生観でもあったのだなあ。
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by maru33340 | 2014-07-20 21:17 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2014年 07月 12日

ベートーヴェンの清潔さ

目の疲れが肩や背中に来て、出来るだけパソコンの画面を見ないように気をつけて下さいと医者から言われていたので、とは言え仕事で画面を見ない訳にはいかず、やむなく自宅でパソコンやスマホを見る時間を減らして過ごした。

そんな訳でしばらくブログの更新もお休みしていたけど、久しぶりに書いてみたくなったのは、イザベル・ファウストの弾くベートーヴェンのバイオリン協奏曲を聴いて深く心動かされたから。

高校生位の頃この曲を聴いて、ベートーヴェンの交響曲やピアノ協奏曲と比べて何となくとらえどころがない曲だなあ、と感じて以来あまり熱心には聴いていなかった。

しかし、この演奏を聴いて、何と喜悦に満ちた清潔で優雅な曲であることか、と感じ入った。

この清潔で優雅な印象は彼のピアノ協奏曲にも通じていて、ここには、あの厳ついベートーヴェンではなく、ジェントルで穏やかなユーモアに満ちた一人の洗練された紳士がいる。

しばらくまたベートーヴェンを聴く日々が続きそうです。
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by maru33340 | 2014-07-12 09:32 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)