新・クラシック音楽と本さえあれば

maru33340.exblog.jp
ブログトップ
2006年 03月 03日

『美の死』(久世光彦、筑摩書房)

昨夜、久世光彦さんの訃報に接しました。

まだまだお元気で、新刊を書店で見ることが出来ると思い込んでいたので、とても驚きました。
久世さんのドラマも本も好きでしたが、中でもこの『美の死』という書評集は、久世さんの美学が隅々まで行き届いた本で、一番気に入っているものです。
3月には文庫にもなるので、また読み返したいと思っていた矢先の訃報でした。

文章で酔わせる稀有な作家を失ったことを大変残念に思います。
ご冥福をお祈りいたします。


美の死―ぼくの感傷的読書
久世 光彦 / 筑摩書房
ISBN : 4480814345
スコア選択:
[PR]

# by maru33340 | 2006-03-03 08:40 | お勧めの本 | Trackback(1) | Comments(8)
2006年 03月 01日

『道をひらく』(松下幸之助)

わけもなく心ざわつき、心屈する日々が続く時、ふと松下幸之助の言葉を読みたくなることがある。
今日その松下幸之助の『道をひらく』を赤鉛筆で線を引きながら読んでいて、次のような言葉を読みながら恥ずかしながら涙がでそうになった。

他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道はすこしもひらけない。
道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。
深い喜びも生まれてくる。


道をひらく
松下 幸之助 / PHP研究所
ISBN : 4569534074
スコア選択:
[PR]

# by maru33340 | 2006-03-01 19:50 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2006年 03月 01日

『白秋と茂吉』(飯島耕一、みすず書房)

飯島耕一さんの『白秋と茂吉』を少しずつ読み始めました。
「丁寧に本を読んでいく」ということがどういうことなのかを教えてくれる良い本です。
まだ茂吉の章まで到達していないのですが、著者を見習って丁寧に読んでいきたいと思っています。

白秋と茂吉
飯島 耕一 / みすず書房
ISBN : 4622070650
スコア選択:
[PR]

# by maru33340 | 2006-03-01 08:38 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2006年 02月 25日

グールドの「ゴルトベルク変奏曲」

小沼純一さんの新刊『バッハ「ゴルトベルク変奏曲」』(みすず書房)を読みながら、グールドのゴルトベルク変奏曲を久しぶりに聴きかえしました。
(そういえば最近、読書をきっかけに以前聴いていた落語や音楽を聴きかえして新しい発見をすることが多いのですが・・・)
この小沼さんの本は、「ゴルトベルク変奏曲」を時に歴史的に、時に音楽そのものを踏まえて対話形式で語っていくもので、僕には難しい部分は少し飛ばしながら読了しました。
もう一度ゆっくりと読み返さないといけない所が多いのですが、所々での脱線や引用が僕には面白かった。
例えば、17世紀の聴衆(もちろん特権階級だと思いますが)にとって音楽を聴くということの意味を語った次のようなブルーメの本の引用。
「たとえその作品が現代の聴き手にはどれほど作曲家の個人的感動と共感から生じたもののように思われようとも、実際に問題となるのは、規則や個々の言葉の適用、概念内容の音楽記号への合理的な翻訳、つまり知性的事項であって、魂の感動の直覚的な発露でなない。」

という箇所を読むと、なるほどバッハを聴いていて面白いと感じるのは、普通僕らが「感動」といっている感じとは違うと漠然と思っていたことが、少しすっきりと整理されたように思います。

バッハ『ゴルトベルク変奏曲』世界・音楽・メディア
小沼 純一 / みすず書房
ISBN : 4622083167
スコア選択:
[PR]

# by maru33340 | 2006-02-25 16:57 | クラシック音楽 | Trackback(1) | Comments(3)
2006年 02月 25日

志ん朝の「文七元結」

中野翠さんの『今夜も落語で眠りたい』を読んでいて、寝る前に落語のCDを聴きたくなり、昨夜は、志ん朝の「文七元結」を聴きかえしました。
やはり実に面白かった。
軽く伸びやかな声、調子、そして人情。
どれをとっても一級品です。
やはり落語は中野翠さんも書いているように
「一日の終わりに楽しむ最大最高の遺産」
であります。
実にいいなあ。
[PR]

# by maru33340 | 2006-02-25 11:23 | 落語 | Trackback | Comments(0)
2006年 02月 23日

『語学と文学の間』(大野晋、岩波現代文庫)

この大野晋さんの『語学と文学の間』という本はただ事ならぬ本だ。
論文でありながら、どんな推理小説も及ばない「謎」とその追求の過程は興奮を誘う。

いささか大袈裟と思われる方は、是非最初の「語学と文学の間」を読んでみて下さい。

ここで提示される謎は、
「すぐれた文学者、語学者は、その青年期になにか特別な心の傷を負っているのではないか。例えば本居宣長の場合はどうであったか。」
というものですが、その謎には衝撃的な答えが用意されている・・・

その答えを書くことはこれからこの本を読まれる方にアンフェアとなるので、伏せておきますが、久しぶりに知的興奮を味わえる名著と出会いました。

語学と文学の間
大野 晋 / 岩波書店
ISBN : 4006001541
スコア選択:
[PR]

# by maru33340 | 2006-02-23 20:35 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2006年 02月 23日

『今夜も落語で眠りたい』

中野翠さんの新刊『今夜も落語で眠りたい』を一気に読了しました。
面白かった。
あくまで一ファンとして、難しい理屈は抜きにして、毎夜の就寝前の楽しみとして落語を楽しんでいる中野さんに共感しながら読み終えました。
早速僕も今夜から就寝前に落語を聴き始めることにしました。

今夜も落語で眠りたい
中野 翠 / 文藝春秋
スコア選択:
[PR]

# by maru33340 | 2006-02-23 08:29 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)
2006年 02月 19日

『姜尚中の政治学入門』(姜尚中、集英社新書)

新書というジャンルの良いところは、それまでまったく未知のジャンルの本でも手にとって見ようという気持ちを起こさせてくれる所だと思う。

この『姜尚中の政治学入門』は今まで(少なくとも学校を卒業して以来は)全く僕の読書のジャンルの範疇には入っていなかった「政治学」の入門書ですが、新書の新刊として発売されたので、軽い気持ちで読み始めて、著者の明晰な文体と論理にすっかり魅せられています。

内容は、「アメリカ」「暴力」「主権」「憲法」「戦後民主主義」「歴史認識」「東北アジア」という七つのキーワードを取り上げ現代日本とそれが関わる世界の現状を読み解いた政治学入門書です。
まずは書店で「「あとがき」を読まれてから、もしどこかピンと来る所があれば本編に進まれるといいと思います。
(少なくとも僕はその「あとがき」で、この著者を信用できると確信しました。)
学生時代にこのような本に出会っていれば、その後の生き方が少し変わっていたかも知れません。


姜尚中の政治学入門
姜 尚中 / 集英社
ISBN : 4087203301
スコア選択:
[PR]

# by maru33340 | 2006-02-19 10:10 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2006年 02月 17日

『99.9%は仮説』(竹内薫、光文社新書)

「世界は仮説で出来ている」事をわかりやすく語ってくれる本です。
読んでいて頭の風通しが少し良くなるような爽やかな科学書で、しばらく科学の入門書にはまりそうです。

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方
竹内 薫 / 光文社
ISBN : 4334033415
スコア選択:
[PR]

# by maru33340 | 2006-02-17 20:05 | お勧めの本 | Trackback(1) | Comments(1)
2006年 02月 15日

『雨の日はソファで散歩』(種村季弘)

これまで決して種村季弘さんの良い読者ではありませんでした。
しかし、この著者最後の自選エッセイ集はとても良い本です。
今、眠る前に少しづつ読み始めましたが、少し怪しい感じも心地好く、自然な眠りに誘ってくれます。

雨の日はソファで散歩
種村 季弘 / 筑摩書房
ISBN : 4480814744
スコア選択:
[PR]

# by maru33340 | 2006-02-15 18:48 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)