ここ数日寒い日が続くけれど暦の上ではもう春だ。
最近、朝はもっばらモーツァルトの音楽を聴いているけれど、今朝はチッコリーニが85歳の時に録音したピアノ•ソナタのアルバムを聴く。
やはりとても良い。
このアルバムは昨年青柳いづみこさんの本で知って、その時僕はこんな風に書いている。
「ゆったりとしたテンポで一音一音を慈しむようにして弾かれる彼のモーツァルトは、まるで回想の中での記憶のように甘く柔らかい光に包まれている。
至福という感情はこの音楽を聴いている時間のためにあるように思えるほど、この音楽を聴いている時は日々のあれこれの愁いを忘れることができる」
やはりこのアルバムは、春の始まる休日の朝に聴くのにふさわしいようです。
