2009年 02月 27日
『白夜に紡ぐ』(志村ふくみ)
一目で心ひかれて、文章を読む前に何度も眺めていたけれど、どんなに眺めても見飽きる事がない。
この未知の画家は一体誰だろうとようやく文章を読み始めて、この画家が29歳で結核で夭折した、志村ふくみさんの兄だと知った。
その事は、この本の「兄の死」というエッセーに書かれていて、一読して胸がシンと静まりかえるような文章に打たれる。
志村ふくみさんはやはり当代で最も美しく痛切な文章を書く人ではあるまいか。
2009年 02月 27日
ファン申請 |
||