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充実の「新宿末廣亭」 八月下席

いつもブログを愛読させてもらっているsaheiziさんが、「新宿末廣亭」の八月下席について書かれた記事を読み、居ても立ってもいられなくなり、昨日出かけてきた。
この下席は出演者が大変充実しているので、開演2時間前に出かけたら、さすがに一番乗りだったけれど、開演時には2階席まで一杯になる大入り。

末廣亭は代演が多いので少し心配していたら、やはり大好きな権太楼は代演との貼り紙があり、ガッカリしたけれど、今日は喜多八、小満ん、さん喬が出演するので贅沢は言えない。

喜多八は「代書屋」。権太楼が出ないのでサービスかな。
やはり独特の脱落感と、突然張り切ったりする感じのアンバランスが何とも言えず可笑しい。
権太楼の「代書屋」は客の破天荒な可笑しさがクローズアップされる爆笑噺だけれど、喜多八は代書屋の困惑にポイントを置いている所に違いがあるかな。

扇遊は「皿屋敷」。この人はあんまり意識したことはなかったけれど、テンポがよくうまいなあ。
プロの噺家という赴きがある。

小満んは「馬のす」。枕の小咄がいつもながら品が良く、わかる人はどうぞ笑って下さいという感じで少しニコリとする表情がいい。
勿論噺も絶品。文楽直伝の枝豆を一粒ずつ食べて焦らす感じがうまい。
満足。

さん喬は「長短」。枕で末廣亭の造りの説明をしてくれて、お客さんも大満足。噺はわかっているけれど、やはり聞くものを引き付ける力がある。

トリは志ん五。
「甚五郎」を熱演。いい噺を気持ちよく語ってくれた。

色物は、紋之助の曲ごま。(明るく愛嬌があり可愛い)正楽の紙切り、のいるこいるの漫才。

やはり、寄席は演者と観客が一緒につくりあげる総合芸術。今日の末廣亭はよりそのことを実感させてくれる充実した空間でした。
Tracked from 梟通信~ホンの戯言 at 2009-08-30 13:17
タイトル : 雀が抜けて雷が鳴って命の洗濯 新宿末廣亭下席はいいよ!
中二日おいての登板、鉄腕佐平次は連投だって受けて立つさ。 上野鈴本も良かったけれど新宿末広亭もよい。 トリは志ん五、軽くってとてもいい。 さん喬、権太楼に喜多八、小満ん、扇橋、扇遊、才賀、菊之丞、しん平、正楽、紋之助、にゃん子・金魚、のいる・こいる、正楽、和楽社中、、って全部書きたくなるほどの豪華メンバーだ。 中二日どころか連日でもいい。 池袋、上野、新宿と山手線一周だ。 (伊勢丹で買って行った「弁松」。「強飯の女郎買い(子別れの上)」に出てくる、熊が背中に入れといてそれを叩かれて中の...... more
Commented by saheizi-inokori at 2009-08-30 13:15
やあ、これもよかったですね。
さん喬は私が行った日にも末廣亭案内をしてくれました。
落語は内容よりも話術そのものを楽しむところがあるので同じ噺を何べん聴いても飽きないですね。
扇遊、いいでしょう、地味だけど。
Commented by maru at 2009-08-30 17:05 x
saheizi様
扇遊さんがあんなにいい噺家だったとは!昨日の発見でした。いやいや、寄席通いは止められませんね。
Commented by なほ at 2009-08-31 23:21 x
粋ですね~、とても。
楽しまれたご様子、よく伝わってきます。
Commented by maru at 2009-09-01 18:42 x
なほ様
コメントありがとうございます。寄席には行かれた事ありますか?なかなかいいもんですよ。
by maru33340 | 2009-08-30 08:59 | お勧めの本 | Trackback(1) | Comments(4)

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by maru33340
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