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『流星たちの宴』(白川道)

先日、久しぶりにテレビで「週刊ブックレビュー」を見て、作家白川道さんのインタビューを聞きながら、この風変わりな経歴を持った作家に少し興味を持ち、デビュー作の『流星たちの宴』を読んだ。
いくつかの会社を立ち上げ倒産。株やギャンブルで生計を立てていた事もあるという作者の経歴は、この作品にストレートに活かされていて、確かに臨場感と力に満ちた小説になっている。

主人公のニヒルで無頼な生きざまをダンディズムと感じるか、ただのキザな男と感じるかで、評価は二分されるだろう。
僕は最後まで、その二つの評価の真ん中にあったので、のめり込む事も、放り出すことも出来ないまま読了した。

しかし映画やドラマの原作にすれば、配役次第で非常に面白い作品になるのでは、と感じた。

例えば主人公雅之に大森南朋、ヒロイン理子に吉高由里子なんていう配役で映画化されれば、ちょっと見に行きたいな。
Commented by saheizi-inokori at 2009-10-22 09:02
たしかにのめり込むというには冗長、やや陳腐な感じがしました。
この作品ではありませんが。
Commented by maru at 2009-10-22 21:43 x
そうですね。
おそらくこの作家の作品を読むことは、今後よほどのことが無い限り、ありえないように思います。
by maru33340 | 2009-10-22 07:36 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)

音楽・本・映画などについての私的な感想


by maru33340
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