2010年 09月 18日
『証言フルトウ゛ェングラーかカラヤンか』(川口マーン恵美子著)
フルトウ゛ェングラー信望者で、カラヤンを激しく非難する演奏者もいる一方、カラヤンを高く評価する演奏者もいる。
今となっては真相は薮の中でだし、彼と接した人の数だけ、その姿はあるのかも知れない。
ただ一つ共通するのは、カラヤン晩年の孤独の深さだ。
その孤独は、むろん彼自身が招いたものであることも確かだが…
インタビューされる楽団員は皆話し好きで愉快な人物であり、数々のエピソードも興味深く、一日で読了した。