人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ブラームスと白秋

まだまだこの季節としては暑いけれど、朝晩のひんやりとした感触は、僕にはブラームスの季節の到来を思わせ、アルバン・ベルクQによる弦楽四重奏全集を聴きながら、秋を思うのは至上の喜びだ。

憂いと秘めた激情、哀しみと果てしない憧れ、抑制と官能がこれほど渾然一体となった音楽は、なかなかないだろう。

この音楽を聴きながら、読んだばかりの北原白秋の歌を思いだした。

「君かへす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ」
(『桐の花』より)

華やかで官能的で哀しい、それでいてふくよかな味わいは、まさにブラームスの室内楽の味わいのようだ。
Commented by k_hankichi at 2010-09-22 22:08
初秋は、あっさりしたもの、素直な心から入りましょう。

リサ(バティアシュビリ)ファンより。
by maru33340 | 2010-09-22 07:24 | お勧めの本 | Trackback | Comments(1)

音楽・本・映画などについての私的な感想


by maru33340
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31