2011年 01月 27日
デビッド・ジンマンのマーラー交響曲10番(カーペンター版)
特に世界の崩壊するような不協和音の響くクライマックスは、いつ聴いても背中に戦慄が走るよう。
ジンマン指揮によるマーラー交響曲10番は、やはり他の演奏と同じく客観的で非常に美しい。
問題はカーペンター版ということになるが、まるでハリウッドの映画音楽のように退廃的なまでに甘美なアレンジは、マーラーの音楽ではないと言えばそれまでで、これが彼の最後の交響曲だと思うことは出来ない。
しかしながら、これはこれで全く別の曲、マーラーがどのようにして次世代に引き継がれたかの一方の極として聴くこともありかも知れない。
(かどうかはまだ確信はないので改めて聴き直します)